2022年5月18日 (水)

石岡諒太という選手の魅力

#040◆ 5/17(火) ― バンテリンドームナゴヤ

 中 日  0  -   4    DeNA

 

 

DeNA今永のここ数年間で最高の稀に見る快刀乱麻のピッチングに最後までしてやられたドラゴンズ打線、グーの音も出ない完封負けとなった昨夜のバンテリンドームの唯一のハイライトシーンはこの日ファームから上がって来たばかりの7年目苦労人今年30歳になる石岡諒太の代打起用今季初ヒットの場面だろうか。

3月4月のウエスタンリーグ月間MVPを受賞して今季初めてチャンスを与えられた石岡だが、ファームのゲームを見ていると体もデカいし足も速いしフルスイングを常に心掛けてハツラツとしているのに何故なかなか声が掛からないのか不思議な選手の1人だ。

片岡二軍監督から調子が良ければ声がかかるという訳ではないから、常にいつ声をかけられてもいいように準備しておくように言われ続けて来た選手の1人である。上の選手とポジションが被ったりするとなかなかチャンスが与えられない不運があるのもこの世界のあるあるなのだ。
石岡のポジションは一塁がメインで後は外野のレフトとライトで、やはり競争選手は山程いる。
15年にドラ6で入団してきて、当時の小笠原監督に徹底的にフルスイングを叩き込まれた逸材であることは証明済みである。
3年目か4年目に腰を痛めて2度の椎間板ヘルニアの手術を経て育成契約となりリハビリに専念していたが昨年再び支配下を勝ち取って今年こそは飛躍のチャンスをと開幕からここまでファームで大活躍をしてきていた。
成績も確かに残してはいるが、この石岡諒太選手には他の選手にない魅力がある。それは常に全力プレーをすることだ。当然と言えば当然だが、この男は勝っていても負けていても一切手抜きをしない走攻守を見せてくれるから実に気持ちがよく誰もが応援したくなる選手なのだ。

昨夜も劣勢の8回二死で起用されたが体勢を崩されながらもカウント2-1から今永のカットボールに食らいつくようにバットを出してしぶとくレフト前に運びチーム3本目のヒットを打ったのだがレフト関根がボールを一瞬ファンブルする間にセカンドを陥れてこの日一番の拍手がドームに響いていた。
ベンチからもお祭り騒ぎのように沢山の同僚が大きな拍手を送っていた。
ガッツ溢れるプレースタイルの石岡こそ立浪野球を体現するのに相応しい選手になり得るのではないだろうかと密かに期待している所だ。

完敗のゲームに於いてキラリと光るものを見せてくれた石岡のヒットと走塁はチームに明日へと切り替えて行ける勇気を与えてくれたに違いない。

力投の小笠原は援助出来なかったが、明日のミスター5の松葉には早い回での打線の援助に期待したい。

一昨日の突然の訃報だったが、日本テレビアナウンサー河村亮氏が54歳の若さで他界された。
ジャイアンツ贔屓が当然の日テレ実況アナの中でもいつも公平で気持ちのいい実況をしてくれた人でもあったし、あの伝説の2006年の東京ドームの延長12回を戦った落合竜の優勝決定も河村氏の実況だったことを思い出す。
心からのご冥福を捧げたい。合掌

 

 

 

 

 

Db2022tw_20220405192801

 

 

| | | コメント (0)

2022年5月16日 (月)

根尾昂の目線のぶれが直り始めて来た訳は…

#039◆ 5/15(日) ― 東京ドーム

 巨 人  3  -   9    中 日

 

 

くやしいなんてもんじゃねえ!敗戦の翌日、即そのうさを晴らしてくれたのは紛いもなく、ビシエドとアリエルと周平の4、5、6番トリオである。

合計17安打を巨人投手陣に浴びせてそのうちの9本をこの主力の3人が打てば勝てるということが証明されたと、ゲーム後立浪監督が猛打賞トリオ揃い踏みにご満悦であることを明かしていた。とはいえ、この球場の怖さと巨人打線の火がついた時の怖さにはゲームセットの瞬間まで息が抜けなかったことも同時に吐露していた。

それでも対巨人3連戦最終戦を勝ちこのGW直後の関東遠征を3勝3敗の5分で終えられたのにはホッとできた筈である。
そしてサンデー柳の復活にもなった。

さて、主力猛打賞トリオの9安打5打点の影には隠れているが、7番ライトで3試合続けて起用された根尾昂の序盤の2打席連続タイムリーによる2打点も忘れてはいけない。
先発左腕高橋優と2番手右腕戸田から放ったタイムリーはいずれも会心の当たりであった。正に好球必打で左と右に打ち分けた鋭いタイムリーでドラゴンズファンを喜ばせた。
初戦も四球を2つ選び、前日もライト前に1本ヒットを打っていたが、この日の2本はいずれも0-1からの2球目のストライクを狙いすまして打った2本だった。
根尾と言えば、ホールの下側を擦ったようなミスショットの凡フライの打撃が目立ち、どこか目線の上下のブレがあるように思えることが多かったが、この3試合の打撃を見ていると、今までのように好球を打ち損じる打席が減って来ているように思えた。
その結果、四球も選べたし、技アリの難しい球をライト前に打ち返すようなジャストミートの安打もあった。
勿論まだまだ残念な打席もあるが、その確率が確実に減って来ているのは成長している証拠である。

丁度1週間前の日曜日にファームの甲子園のゲームで話題をさらった二刀流初登板が披露されたが、根尾にとっては投手としてマウンドに上がり足腰の安定したフォームで150キロのストレートのストライクを投げて身体の正しい回転によるキレを思い出すきっかけとなったのではないだろうか。
僕自身の過去の貧しい(笑)体験談ではあるが、高校時代の投手体験でその日の投球フォームが安定して身体の回転が正しく良い球が投げられているゲームでの打席では目線の上下のブレがなくミスショットが少なかった記憶がある。
野手としての投球フォームとは違い投手のフォームは上下動が少ない安定したものでなければ指にかかった良いボールを投げることはできないから、根尾にとって投手を体験したことで目線の上下動の安定を身体が思い出すきっかけとなったに違いないのではないだろうか。そういう意味ではゲームでマウンドに上がらなくてもいいが、時々はブルペンでもいいからマウンドに立って投球練習をしてみるのも打撃にとっては大事なことかもしれない。

打つ際に目線のブレがなくなればボールを正確にとらえる確率がうんと増し鋭い打球が増えて行くようで楽しみになってきた。

この日の解説の村田真一氏が根尾昂を大島のようにコンパクトな安打を打つような巧打者を目指して行けば必ず良い選手になるだろうと期待を込めて評していたが、一日も早く根尾昂スタイルを確立して行って貰いたいと誰もが願っているのだ。

 

 

 

 

 

Db2022tw_20220405192801

 

 

| | | コメント (0)

«くやしいなんてもんじゃねえ