2024年10月11日 (金)

立浪竜の3年が終わって!

#141◆10/ 4(金) ―― バンテリンドームナゴヤ

 中   日 1  -   3 DeNA

#142◆10/ 5(土) ―― バンテリンドームナゴヤ

 中   日 4×  -   3 DeNA

   (9回サヨナラ勝ち)

#143◆10/ 6(日) ―― バンテリンドームナゴヤ

 中   日 0  -  2 DeNA


 

 


えてして監督は誰がやろうとそんなには変わらないのかもしれない。

しかし、周りは真剣にその野球を見続けている。とりわけ監督の一挙手一投足に対しては鋭い視線を送っている。

この監督はどういう野球をやろうとしているのか、そしてその実現の為にどんなチーム作りをするのかと。

ドラフト、トレード、使う選手にその役割を徹底的に叩き込む指導などなど様々な終わりなき仕事が常に付き纏っているものだ。


横浜最終の3連戦も相手チームを上回る安打数ながらの2敗と最後の最後でサヨナラ内野安打で勝利した1勝のカード負け越しで終え、微かな勝率の差で3年連続最下位の苦汁を舐めさせられてしまった。


そうして、チーム改革かチーム破壊革の立浪竜体制の3年が終わった。


象徴的だったのは、最終戦のセレモニーにドラゴンズの顔だったベテラン大島、周平、期待して入団した中田翔の姿が見えなかったことだ。

最後の場内一周の時に突如現れたビシエドの姿は嬉しかったが、この日退団が発表されてこれまで9年間のファンへの別れの挨拶の為に登場したのが分かって却って辛くなってしまった。


彼のツッコミ癖が最後まで直らず、立浪監督曰く直そうとしないビシエドに見切りを付けて引導を渡すという立浪流チーム作りの根幹にある頑なな指導法の典型で今季は殆どファーム暮らしの1年を強いたのだった。

真面目外国人(日本人扱い)のビシエドは登場して立浪監督に近づき帽子を取って深いお辞儀と握手をしていた姿にまた涙を誘われた。

退団を宣告され自身でも決心して来季以降もNPBのいずれかのチームでのプレーを望んでいるビシエドには何処かで一矢を報いて貰いたいものである。


ビシエドの件はそのひとつに過ぎないが様々な感情が渦巻く中でミスタードラゴンズ立浪の監督としての最後のスピーチを聞いた。


志半ばでチームを去る悔しさと3年で答えを出せなかった己へのやるせなさを感じるに余りあるスピーチだったがフロントもコーチも選手も誰もが直接立浪和義総監督に物申す人間が1人としていなかったことが最大の悲哀だったのではないだろうか。

その意味では最後まで立浪は裸の王様だったのかもしれない。


まだ不完全ではあるが、若手への切り替えの葉境期を大胆に断行した巧の部分を評価する声も多いし、いくら負けてもドームの入場者数が減らず観客動員の記録更新をする営業成績にも賛辞が送られた立浪竜だった。


ただやはり選手の好き嫌いと敢えて言ってしまうが、起用面ではなかなか理解できないことも少なくなかった。


途中でトレードに出されたりビシエドのように自分のやり方に叶わない選手を使わなくなる唯我独尊的な部分はやはり極端だった。

何度言っても出来なかったり、出来るようにやろうとしない選手には去って貰うしかないと公言して憚らない頑固な立浪監督像は最後まで貫かれたと思うのだ。


その頑固なまでチーム解体や改革をし続けた志半ばのチームを継承する人間は本当に大変だと思うが、一昨日やっと今季ファーム監督として好成績を残した井上一樹氏が良き立浪イズムの継承をかって出て来季ドラゴンズ監督の大役を引き受けることが発表された。


全く違う類の人間が引き受けるよりも少なくとも前任監督立浪を尊敬し理解している自分が大海に身を投じる意味は大きいに違いないと井上は語っている。立浪野球イズムのいい部分はしっかり継承しながら自分にしかできないことを模索して行きたいと述べる薩摩男子には大いに期待と声援を送りたい気持ちで一杯である。


立浪が大輪の花なら井上は正に道端の雑草だろう。


その井上一樹の「愛」に期待したい。


今季ファームのゲームがファームのベンチが明るい雰囲気の中に常にあったのは容易に想像できる。


来季のコーチ陣容はまだ発表されてないが、ここ数年なかった底抜けに明るいチームドラゴンズが生まれて行くことが楽しみで仕方ない。


まだまだ頑張るだろう大島を始めとしたベテランや油の乗る中堅、若手、そして新加入の選手らが一団となって新生ドラゴンズが眼の前に現れることを期待しながら苦しかった2024年シーズンのドラブロの筆を置こうと思う。


そして改めて立浪率いた3年間のドラゴンズを自らの全試合ブログを読み返しながら振り返ってみようと思っている。


1年間ありがとうございました!


2024年10月11日

近藤浩章
















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2024年10月 2日 (水)

来季には出てこい!ブライト健太!

#140◆ 9/29(日) ―― マツダZoomZoomスタジアム広島

 広    島 3  -   4 中   日


 

 


カープ最終戦もまるで横綱相撲のように点の取り合いだったが最後にはちゃんと勝っているという強さを見せて16勝8敗1分と無類の強さを発揮した。


しかも無双の先発髙橋宏斗が立ち上がりに2点を奪われてからの逆転勝ちだからそれは非常に価値のある勝利だといえる。惜しむらくはシーズンが終了間際の出来事だということが残念でならない。

先述した髙橋宏斗も別人のように全てのバランスが崩れている投球で規定投球回をクリアする目的だけの為に登板したような形になり、本人は勿論ファンも、最後に画竜点睛を欠くような終わり方となったことが悔しいし非常に残念に思う。

本人もこんな投球では日本のユニフォームを着るどころではないと自らに厳しく反省を促していたが、また来年宏斗には更に異次元な活躍を改めて期待することにした。


さてゲームだが、同点で迎えた9回代打で登場したブライト健太が、カープの守護神栗林のストレートをレフトスタンド大上段にぶち込む大ホームランを放ち1点勝ち越し勝利した。


思い切りのいいスイングはかねてから楽しみだったが、なかなか一軍に呼ばれず与えられるチャンスも多くはなかったが、終盤になって代打起用の回数も増えてまずまずの結果は見せ始めていた所の貴重な勝ち越しホームランだったのだ。

初めてのヒーローインタビューだったが、アナウンサーの問いかけの第1声に突如豹変してお調子者キャラ炸裂の雄叫びを上げた姿を見て、何かこの選手の底抜けの明るさはこれからのドラゴンズを前向きにしてくれる可能性を十分感じさせてくれた瞬間となった。


思えば、立浪監督誕生年にドラ1で2位の鵜飼と一緒に右の強打を期待されて入団したのだが、どちらかといえば鵜飼よりも扱いは低かったように見えた。鵜飼は初年度からスタメンにも起用されることも多かったが、このブライトは二軍暮らしが長かったように思えた。

最近の2人を見ているとその確実性に於いてはブライトの方が幾分上になったように思う。

与えられたチャンスの回数からは鵜飼に対する不満は山積している。

いつまでも不細工なボール振り空振りが多すぎてその地頭の悪さを痛感してしまう。相手投手の配球などを読む努力を怠ればいつになっても打てる訳ないと彼を見ていると感じてしまうことがしばしばだ。

来季は2人とも4年目である意味生き残りの最終チャンスの年にもなりそうだ。

ブライトの初めてのヒーローインタビューでの立ち振る舞いを見て、この選手には大活躍をして貰い大いにベンチを活性化して貰いたいと思った。


こういう底抜けに明るいキャラの選手がムードメーカーになれれば鬼に金棒である。

オフにはまた何倍もの練習を重ねて見違える程の姿で春には登場して貰いたいものだ。

勿論、鵜飼にも野球の原点に立ち帰りしっかり勉強して欲しい。
















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