石岡諒太という選手の魅力
#040◆ 5/17(火) ― バンテリンドームナゴヤ
中 日 0 - 4 DeNA
DeNA今永のここ数年間で最高の稀に見る快刀乱麻のピッチングに最後までしてやられたドラゴンズ打線、グーの音も出ない完封負けとなった昨夜のバンテリンドームの唯一のハイライトシーンはこの日ファームから上がって来たばかりの7年目苦労人今年30歳になる石岡諒太の代打起用今季初ヒットの場面だろうか。
3月4月のウエスタンリーグ月間MVPを受賞して今季初めてチャンスを与えられた石岡だが、ファームのゲームを見ていると体もデカいし足も速いしフルスイングを常に心掛けてハツラツとしているのに何故なかなか声が掛からないのか不思議な選手の1人だ。
片岡二軍監督から調子が良ければ声がかかるという訳ではないから、常にいつ声をかけられてもいいように準備しておくように言われ続けて来た選手の1人である。上の選手とポジションが被ったりするとなかなかチャンスが与えられない不運があるのもこの世界のあるあるなのだ。
石岡のポジションは一塁がメインで後は外野のレフトとライトで、やはり競争選手は山程いる。
15年にドラ6で入団してきて、当時の小笠原監督に徹底的にフルスイングを叩き込まれた逸材であることは証明済みである。
3年目か4年目に腰を痛めて2度の椎間板ヘルニアの手術を経て育成契約となりリハビリに専念していたが昨年再び支配下を勝ち取って今年こそは飛躍のチャンスをと開幕からここまでファームで大活躍をしてきていた。
成績も確かに残してはいるが、この石岡諒太選手には他の選手にない魅力がある。それは常に全力プレーをすることだ。当然と言えば当然だが、この男は勝っていても負けていても一切手抜きをしない走攻守を見せてくれるから実に気持ちがよく誰もが応援したくなる選手なのだ。
昨夜も劣勢の8回二死で起用されたが体勢を崩されながらもカウント2-1から今永のカットボールに食らいつくようにバットを出してしぶとくレフト前に運びチーム3本目のヒットを打ったのだがレフト関根がボールを一瞬ファンブルする間にセカンドを陥れてこの日一番の拍手がドームに響いていた。
ベンチからもお祭り騒ぎのように沢山の同僚が大きな拍手を送っていた。
ガッツ溢れるプレースタイルの石岡こそ立浪野球を体現するのに相応しい選手になり得るのではないだろうかと密かに期待している所だ。
完敗のゲームに於いてキラリと光るものを見せてくれた石岡のヒットと走塁はチームに明日へと切り替えて行ける勇気を与えてくれたに違いない。
力投の小笠原は援助出来なかったが、明日のミスター5の松葉には早い回での打線の援助に期待したい。
一昨日の突然の訃報だったが、日本テレビアナウンサー河村亮氏が54歳の若さで他界された。
ジャイアンツ贔屓が当然の日テレ実況アナの中でもいつも公平で気持ちのいい実況をしてくれた人でもあったし、あの伝説の2006年の東京ドームの延長12回を戦った落合竜の優勝決定も河村氏の実況だったことを思い出す。
心からのご冥福を捧げたい。合掌
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