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2009年9月29日 (火)

愛された男、一流の男

二00九年九月二十七日、ドラゴンズ一筋二十年、一人の男がバットを置いた。

超一流ではなかったけど、ドラゴンズにとって色んな面で必要で大事な選手だった。

仲間に愛され、仲間を愛し、ファンに愛され、ファンを愛した、
純で素朴で武骨で不器用な男だった。
さしたる記録は残さなかったけど、彼のいた二十年間のドラゴンズファンにとっては、永遠の記憶に残る選手であることには間違いない。
試合後の引退セレモニーで、男は、涙でぐちゃぐちゃな顔をして引退の挨拶をしていた。
スタンドの沢山のファンもベンチ前の仲間も皆泣いていた。

そして僕も。

なんでだろう?数え切れなくある引退セレモニーのひとコマに過ぎないのに。
引退するのは、彼だけではないのに。なんでだろう?皆が泣いているのは。
彼がここまでやって来た、不器用だけど必死で一生懸命で真面目な姿を、皆が知っているから。彼のここまで積み重ねて来た沢山の徳が、こうして感動的で温かいセレモニーを、ご褒美として目の前で繰り広げさせてくれている事の素晴らしさに、皆が心から感動しているのに違いない。

人知れず辞めて行く選手や辞めさせられる選手が殆どの世界で、
こんなに素晴らしい形で送って貰えた男は、本当に頑張ってきてよかったと、今こそ心の底から思っているのだろう。

ありがとう、そして今までドラゴンズとドラゴンズファンの為にご苦労様。
自分で自分の一つの人生の幕を閉じる事が出来てやっと一流選手になれた、
その男の名は、

中日ドラゴンズ 外野手 井上 一樹である。

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