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2011年10月15日 (土)

落合=森ドラゴンズ政権が果たした責務

昨夜、胴上げは見送られたが、
ドラゴンズにとってはひとつの歴史の引き継ぎの儀式が謀られた。

優勝争い真っ只中の、しかも勝てば優勝胴上げもありうるまさに『ディス ゲーム』に、
今年度ドラフト1位の大野雄大を先発投手に落合は指名したのだった。
しかもプロ入り初登板だった。
肩に故障を持ちながらも、昨年秋のドラフトでは沢村拓一を回避してまでドラゴンズが1位指名をした逸材の左腕は、約一年のリハビリを経て晴れて一軍の試合、
しかも優勝のかかった試合に指名されたのだ。
敵軍・ジャイアンツのマウンドには、同期のライバ沢村拓一が立ちはだかっていた。
ライバルは今季既に華々しい活躍を果たし、
新人二桁勝利を挙げて新人王当確と言われている。
大器・大野は、無惨にもプロの洗礼を浴びながら、
4イニングを9安打7失点で初登板を終えた。
しかし故障の癒えた肩は今季のマウンドを踏む事ができたのだ。
大野雄大にとっては、生涯忘れることのない苦いデビューとなっただろう。しかし、連覇を賭けた先輩達をバックに打たれても打たれても投げ続けた78球は、
大野の心の中に、悔しさと同時に宝物になって行く事を願って止まない。

落合は試合後、
「いい勉強になったじゃないか。投げられなかったやつが投げられるようになったんだ。
これからがんばればいいじゃないか。」
と言った。

落合と共に8年間ドラゴンズ投手陣を預かって来て、
落合と一緒にユニフォームを脱ぐ森繁和コーチは、
「俺達の最後の仕事としてドラフト1位の大野を一軍の板の上に乗せる事が出来た。
ここからは大野自身がプロの厳しさを自分の肌で感じてやっていけばいいんだ」
とコメントを残した。
来季からの高木政権に、将来の大器・大野雄大をプロデビューさせておく事は、
落合=森政権の大きな責務であったのだ。

かくして、「覇権奪取・東京ドーム秋の陣」は劇的に始まった。
昨夜も手負いのヤクルトは阪神に大敗し、ドラゴンズのマジックは1となった。
今夜、チェンがほれぼれとした快投を見せてくれる事を信じている。
いみじくもこのサウスポーエースのチェンも、来年は大リーグ行きが確実視されていて、
今夜が今季の公式戦最終登板になるのだろうか。

とにもかくにも、落合ドラゴンズの最終局面は刻々と近づいているのだ。

そしてひとつひとつの場面がどれも見納めとなって行くのだろう。

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