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2014年5月15日 (木)

キャッチャーミットの位置に勝算あり

◇5/14…横浜
横浜DeNA 2 - 7 中日

帰って来た大野雄大がやってくれた。
課題を抱えての2軍調整を見事に終えて戻って来てくれた若きエース大野雄大の姿があった。
7回無四球2失点で今季初勝利を挙げた。
次の登板では是非完投完封を目標に投げてほしい。
今夜の試合を眺めていてはっきりと気付いたことがふたつあった。
それは谷繁のリードの中に見つけることができた。
谷繁のキャッチャーミットの構えである。
その8割から9割を真ん中に構えていたのだ。
その真ん中に構えた谷繁のミットを目掛けてそれよりも少し内へとか少し外へとかという意識で大野は投げ込んでいたように思えた。
元々大野の150キロ近い速球は少々甘い所に来てもそう容易く打たれることはないのだから、思いっきりベース板目掛けて投げてくれば打ち取ることができるのだ。
今までの大野はいい所きわどい所を狙って投げた球を見逃されてボールが続き四球や死球を招くことになっていたのだろう。
そこを今日の谷繁は極力ミットを真ん中に構えるようにしてそこに思いっきり腕を振って投げ込んで来る大野の球を待っていたように感じたのだ。
ストライクを取ろうとして置きに行ったボールも殆どなくDeNAの強力打者達の打球は速球の威力に押されていたように思えた。
あともうひとつの谷繁のリードの工夫は、ボールが先行したカウントでは必ずストレートのファストボールを要求していたことだ。
困ったら原点、という原則に則して威力たっぷりのストレートを投げさせていた。
お前のストレートは打たれない!と大野を叱咤激励しているかのようだった。速球に負けまいとしてスウィングの始動準備を早くして臨む DeNAの打者陣はその打球がファールになったり空振りになったり、ボールを見送る頻度が極端に減少していた。
打ち負けまいとする打者心理を巧みに利用した好リードだったと思う。
大野雄大の良さを限りなく活かそうとした谷繁のリードが功を奏した確かな試みであったといえよう。
これは今日リリーフしたふたりのリリーバー福谷、高橋総にも通用するように思えたのだ。
彼らの速球も150キロ前後の威力あるボールだが、ふたりともコントロールにやや難がありボールが先行するとストライクを取りに行った球を痛打される機会がとても多いピッチャーである。
今夜のふたりにもやはりそのボール先行の兆しが見えたその途端谷繁は真ん中にミットを構えていたように感じた。ストライクを取りに行くボールではなく打ってみろ!と腕を振って投げ込んだボールは打者を打ち取ることができて、結果相手に点をやることなく投げ終えることができたのである。
松井雅や赤田ら若い捕手にもこの大胆なしかし効果覿面なリード方法を学んでほしいと思う。
真ん中に構えることは真ん中に投げろということではなく内角外角に強い球を投げ込む為の目安を定めるということなのである。
バッターも後ろに構えるキャッチャーの様子があまり動いていないでじっと真ん中辺りに位置しているように感じると案外気持ちが悪いものである。
投げさせたいコースに細かく構えがちな松井雅には1番覚えてほしい方法であるのだ。
今シーズン12球団1の与四球率の高いドラゴンズ投手を生んでいるのも、松井雅が細かく構えて細かいコントロールを要求しているキャッチャーミットの位置にあったような気がしてならない。
ストライクを欲しがる投手心理を楽にしてやる工夫を凝らして貰いたいと願っている。
まずは、おめでとう初勝利、大野雄大!
そして、あっぱれ!谷繁のリード!

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