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2014年8月10日 (日)

新生ドラゴンズの形への予感が…

◇8/ 9…東京ドーム
巨人 1 - 4 中日

山井が12試合続いた先発投手勝星なしの負の連鎖を断ち切った。初回の2死から連打で招いた失点のピンチを切り抜けてからは、スイスイと緩急織り交ぜた絶妙のナイスピッチングをみせてくれた。完投も十分可能な投球ではあったが7回伏兵小林にコントロールミスの甘い球を三塁線に打たれて1点を失い、球数も120を超えたことから8回からリリーフを仰いだ。
ベンチで森コーチと交代について話しているシーンが映り出されていたが、山井の悔しそうな表情が印象的だった。この日岩瀬が左肘の張りで抹消されてリリーフ陣の負担を出来るだけ軽減したいというベテラン山井の強い想いがビシバシ伝わってくる一場面であった。だが、この日のピッチングは谷繁の頭脳に応えた精密で大胆な投げっぷりであり、実に天晴れであった。この日ベンチで見ていた大野の目にも山井の丁寧な投球は大いに刺激になったことだろう。やはりこの苦しい夏は山井、大野の両輪がドラゴンズ投手陣を引っ張って行って貰わなければいけない。
平田の2試合連発も出たし、高橋周のプロ入り初の代打ホームランも出たし、追加点、ダメ押しと効果的な2発になり久々快勝であった。
しかし、この日ひとりだけ悔しい男がいたことを忘れてはいけない。
森野である。山井登板時には必ずこの同い年の男が打ちまくって山井の勝利を支えて来ていた。
しかし、4打席中3打席が得点圏にランナーを置いてバッターボックスに立ったこの日の森野は、内野フライ、内野ゴロ併殺打、三振と、ことごとく追加点のチャンスを潰してしまっていた。
3度のうち1回でいいから、タイムリーないし得点に繋がるバッティングが出来ていたら、もっと楽に試合を運べることが出来ただろうことを思うと、チャンスブレイカー森野になってしまったことを物凄く悔しく思っているのに違いない。
和田不在の緊急事態にはこのベテラン森野にチームを牽引して貰わなければいけないことは森野自身が一番分かっているだけに、この悔しさは尋常ではないはずである。
山井と森野は、あの強かった落合ドラゴンズ時代の中で育ちチームの中心選手に成長した象徴的なふたりである。それだけに今のドラゴンズが新旧交代の大事な時期にあって、勝ったり負けたりの繰り返しの中で新しいドラゴンズの形を造って行かなくてはいけないことを、このふたりが一番理解しているのだからその責任感も強いのだ。
数試合その気負いから屈辱の登板が続いていた山井もやっと暗闇から脱出したし、森野も肩の力を抜いて次の試合はやってくれるのではないだろうか。
大島が久々猛打賞、平田と高橋周が豪快な一発をかっ飛ばし、又吉、福谷の一年生二年生投手がゲームを締めたこの試合は、山井と森野の必死のリーダーシップと合わせて、新たなドラゴンズの船出のキッカケになる試合のような気がしてならないのだ。

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