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2016年5月19日 (木)

垢抜けない直倫が演出した阪神劇場

◇5/18…甲子園
阪神 3ー2 中日

刺激的なタイトルの種明かしは後にして、先発した山井の勝ち運のなさには最早言葉が出て来ない位に深刻だ。
昨夜は少なくとも、ストライクを取って貰えなかったボールが4球はあったと思う。しかもその判定のタイミングはその打者を打ち取る為に、そのイニングをゼロに抑える為に重要な局面でのコールであったから、勝利の神様にソッポを向かれているか試練を与えられているかのどちらかであると思わざるを得ない。
昨夜の山井は前回登板以上にキレのいいボールが多かっただけに残念である。杉山との呼吸も合っていいリズムで投げていたが時折急にボールが続くようになる事も多く極めて精神的なモノが招いているようにも思えた。
開幕後勝てなくても、内容や調子が悪くても何とかかんとかローテーションの一角として起用されて来た山井であったが、一度抹消放牧に出して心のケアをする必要があると感じていたが、試合後抹消が発表されたようだ。
5回3失点で降りた山井を継いだリリーフ陣の頑張りで前日のような逆転への希望も見えた試合になったが、結局は一歩及ばず1点届かず敗れた。
田島の開幕25試合無失点のセリーグ新記録達成もあったが最終回には奇跡が起こらなかった。

さて冒頭に記した刺激的なタイトルの事を書こう。
この日金本監督は最終回にクローザーとして何と藤川をマウンドに指名した。試合途中画面に時々映る阪神ブルペンには藤川の姿が見えていたので、ひょっとしてと思っていたらこの日のクローザーはマテオやドリスの両外国人ではなく昔の名前の藤川だったのだ。
当然のように甲子園の声援のボルテージは最高潮に達していた。そしてこの起用が成功すれば、金本監督が書いたシナリオが功を奏してひとつの『阪神劇場』が完成してしまう悪い予感も横切った。
そうなってしまうかもという気持ちと、そんなに甘くないと思うふたつの気持ちが交錯しながら、最初のバッター堂上直倫を見つめていた。と同時にこの堂上との結果で試合の勝敗が決まるだろうとも思っていた。
案の定久々の舞台に藤川の身体には必要以上の力が入り完全なボールが3つ続いた。球場全体も次第に異様などよめきが広がり始め、追い詰められる藤川の表情がテレビ画面に映り始めた。
ところが、ところがである。
スリーボールナッシングのカウントで堂上直倫が取った行動があろうことか、バントの仕草で投手を牽制するという何たる田舎臭い(言葉は悪いが…)高校野球や草野球でも最近はやらない姿を見せてくれたのだ。
ほっておいたら必ずボールになるであろう場面で藤川を堂上自らが助けてしまったのだ。
僕の投手経験からも、バッターがバントの仕草で構えてくれる事によって大きな的が出来、ストライクを真ん中近辺に投げ易くなるのを知っている。
余計な力が入って球道が定まらなかった藤川にとっては正に渡りに船であったのだ。球速を少し押さえたストライクがど真ん中に投げられた藤川は自分を取り戻して蘇ってしまうのだった。フルカウントになり6球目は外角高めにボール気味の速球を投げて堂上から見事空振り三振を奪うのである。
勿論最後のボールは完全なボールであったが、フルカウントにされた堂上直倫の負けだった。
何故、スリーボールナッシングからあのような田舎芝居を堂上がしたのかは聞いてみないと分からないが、あの垢抜けない仕草が藤川を蘇らせ、阪神ファンにもベンチにも藤川クローザーという幻想を抱かせる事になったのは言うまでもない事である。
この甲子園という場所でなら、藤川がクローザーとして今一度活躍できるかもという予感がしないでもないような他所のチームの事ではあるが実に複雑な想いでいる。

堂上直倫の垢抜けないあのバントの仕草が藤川の投手寿命を1日でも1年でも伸ばしたとしたら、野球というのは不思議なものであると同時に恐いものである。

昨夜の『阪神劇場』のシナリオを書いたのは金本監督で演出したのは堂上直倫であった。

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コメント

先発投手が「やってはいけない事」
先に失点する、味方が得点した直後に失点する、味方のエラーをカバーできずに失点する、ピンチになるとやたらと間が長く挙句あっさりと失点する…etc。もう山井を「待つ事」はチームにとって「足枷」だと感じるのは私だけでしょうか?私の中で山井の先発としての力量は4、5番手。最多勝もたまたま投手がおらず、巡り合わせの妙で転がり込んだと言う印象です。そんな投手を先発の柱的な位置に考えるのは少し無理があるのではないかと思います。昨年ベテランに見切りを付け若返りを図っている最中に山井に拘るのならば逆行していると言わざるを得ません。昨年から続く十数試合連続の先発未勝利、今シーズン既に6敗目という成績を考えたら「二軍行き」も今更の感が有り、やはり中継ぎ(ロングリリーフ&負けゲームでのイニングイーター)に配置転換するのが現状のベストだと考えます。その上で福or又吉を先発ローテに入れるのが妙策だと思うのですが(あくまで私的な考えとしてですよ)。

さて、もう一つ気になる事が…田島です。セ・リーグ記録を塗り替える「25試合連続無失点」、立派ですが昨夜の様に負けゲームでも頻繁に登板させています。疲労が心配ですね。ペナントが佳境に入った時、田島は絶対必要です。潰れない様に首脳陣には配慮をお願いしたいですね。

さあ、1勝1敗で迎える3戦目。若松vs藤浪。若竜vs若虎、どちらに軍配が上がるでしょうか。

投稿: 一家言おやじ | 2016年5月19日 (木) 10時33分

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