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2016年6月13日 (月)

秋山に小川が投じた6球目がボールになった

◇6/12…西武プリンスドーム
西武 3ー2 中日

その時、森球審の右手は上がらなかった。

7回裏、1点リードで迎えた先頭バッター秋山に対するのは今ドラゴンズで田島の次に信頼がある左腕小川だ。
悪いながらも6回までメヒアのホームランの1点に抑えた吉見を継ぐ必勝リレーの1つ目のピースがこの小川だった。試合前、西武のリードオフマン秋山は小川を当たりたくない投手に上げていた。

1球目 外ストレート(ストライク)
ファール
2球目 外ストレート(ストライク)
ファール
3球目 外スライダー(ボール)
見逃しボール
4球目 外スライダー(ストライク)
ファール
5球目 内ストレート(ボール)
見逃しボール

これでツーボールツーストライク、そして勝負に行くバッテリー。
小川、杉山が選択した勝負球は外ギリギリを狙ったスライダーだった。秋山の右腰をえぐるように外角に流れて行くスライダーが投じられた。秋山が少しだけ腰を引いた。ベース板の左前角から右奥角へとクロスファイアーにボールが進んで行く。秋山のバットは出て来られなかった。ナイスボール!と小川も杉山も僕も思った。
森球審の右手が少し動いた!が、ボール!の判定で動き始めた右手は固まったように動かなかった。
このボール、この1球の判定が全てだったと思う。
次に投じられたボールはこの1球よりも約5センチ中に入る同じ球種のスライダーだったが、救われた秋山は見事に右中間に弾き返したのだった。
左殺しの仕事人小川が、先頭の秋山との勝負に負けた瞬間、この試合の勝敗の決着は付いたように思えた。
その位に大事な秋山への6球目だったのだ。
その後は書くまでもなく、山井が今日も勝利の神に見放され、考えられない亀沢の送球失策が出て同点、中村を抑えるも、浅村には踏ん張れず真ん中のスライダーをレフトオーバーされて万事休したのだ。

最終回の攻撃、エラーして責任を1人かぶる亀沢は粘って一二塁間に安打を放って出塁するが、後続の杉山、松井佑には代打も告げられずに凡退してゲームセットであった。結果は分からないが、西武のクローザー増田を揺さぶる意味では、代打に左の野本、藤井、工藤の起用はあったかも…。

この逆転負けでチームの連勝と勝ち越し、そして吉見の連勝も消えてまた借金が1 になってしまった。

小川と杉山はあの秋山への6球目が何故球審にストライクとコールさせられなかったのかを考えながら名古屋に戻る新幹線に乗り込んだに違いないと思っている。
それは、小川の自信に溢れた投げ終わった後の動作や空気かもしれないし、また杉山のキャッチングが球審を唸らせ味方に引き込んでしまうような圧倒的な確信に満ちた仕草や所作かもしれない。
そこを是非会得して貰いたいのである。

とても残念な敗戦であった。

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コメント

うーん…どんよりした天気の様なビジター6連戦でした。3勝3敗の五分の星、「OK」なんでしょうかね…、うーん。

おはようございます。

西武プリンスドームの3連戦は中々個人的に忙しくて、結果のみをチェックする事に終始していたので詳しい内容までは言及出来ないんですが近藤さんや皆さんの意見を読んでいると、「勝ち越せたかな」なんて感じもしますね。1戦目の田島のイニング跨ぎ、3戦目の小川vs秋山vs森球審、同点に追いつかれた後の山井vs浅村…ベンチワークがもっとしっかり、ハッキリと機能していたら…なんて。谷繁監督の「敗戦の弁」は選手に向けられたものが多いですよね。間違っても「自分がもっとハッキリと指示しておけば」なんて言葉は出て来ない。近藤さんが指摘される様に「固まっている」。1戦目などは延長12回を戦いながら投手以外は先発メンバーのみの出場だったと記憶しています。これでは勝つ為に手を打ったとはとても言えません。谷繁監督はこういう事が多々ありますよね、選手交代が苦手なんでしょうか。もう3年目なんですよ、いい加減ファジー(死語ですね)や中途半端、責任転嫁は封印して貰いたいものです。都合良く言えば選手任せ、でも「采配放棄」に見える時もありますよ、谷繁監督。

さて、交流戦も長良川&名古屋での6戦を残すだけになりました。何とか4勝2敗と勝ち越して貯金を持って従来のペナントに戻って欲しいと思います。大谷、打てるかなぁ…。

投稿: 一家言おやじ | 2016年6月13日 (月) 10時42分

9回最後のバッターとなるかもしれない松井選手の時に、ベンチで並ぶ谷繁と佐伯の姿が映し出されましたが、この緊迫した場面で二人は笑いながらしゃべっていました。やはりこの首脳陣の元では優勝なんて無理と確信した瞬間でした。選手も力を充分に発揮できないでしょう。応援歌にある、「○○監督の胴上げだ」なんて、選手もファンも誰も願わないと思います。
今は選手の頑張りで何とか持ちこたえていますが、もう時間の問題ではないでしょうか?交流戦後に首脳陣の総入れ替えを希望します。

投稿: DORADORA | 2016年6月13日 (月) 12時36分

私にとって面白い野球とは、多くの解説者がテレビで
口にする定石野球を無視して結果を出す野球かな。

例えば、日替わり打順でも優勝した仰木野球、高校野球にしてはバントが少なかった蔦野球。

谷繁監督も今のままで、勝ちさせすれば、球史に残る監督の一人になれると思う。

九回の表、解説者が「工藤、野本、藤井と左の代打はまだたくさん残っているから楽しみですね」と言ったのを
ワンセグで聞いていたのか、一人も使わずにゲームセット。

増田の被打率、右が220、左が260位。
私の勝手な計算式にはめてみると、松井は130、
工藤は320位の打率に。

杉山の所で、工藤でもよかったかな、杉山に普通に打たせてたから、ゲッツーの可能性も高そうだったし。

藤井も少し前の試合で、左打席でホームラン打ってるから
少しは期待して打席を見られたと思う。

本塁打0、打率1割台の松井をそのまま打席に送った
監督の意図を是非、聞いてみたいもんです。

投稿: 野武士野球が好き | 2016年6月14日 (火) 01時01分

今日の朝刊の記事に野村と鈴木翔の話題が載っていました。鈴木は「自分の形を作らないといけない」と考え、投球後に右方向に体が流れる癖を修正し、より強く腕が振れるフォームを固めていると…。「この3年間、何をしてたの?」私の正直な思いです。1年目に浜松で凱旋登板した鈴木を見た時、体が細いしストレートの球速も140㌔出るか出ないかだから下で体力強化から始めて3、4年後が楽しみかなと思っていました。しかし、順調に成長しているという感じでは無さそうですね。鈴木の場合哀しいかなフォーム云々のレベルでは無い気がします。先ずは体と体力をプロ仕様にする事が先なのではと感じますね。少しガッカリです。そして野村。即戦力の呼び声高く、大きな期待を持って迎えた野村もここまでは期待外れですね。1年目にナゴヤドームで投げるのを見た時は「え?これがドラフト1位?」と。球速も出ず球威も感じられずガッカリした記憶があります。入団当初から肩や肘が万全では無かった様ですね。「今シーズンは肩を作るペースも掴めている」らしいですがファームで7試合2勝1敗防御率5.63では説得力もありません。「最後まで強いボールを投げたいけれど未だ出来ない」。先ずは2軍で8、9回を投げ切るスタミナを養う、そして下(2軍ですね)で完投出来る投手になるのが当面の目標、だそうです。この記事を読んで情けない気持ちになるのは私だけでしょうか…。

投稿: 一家言おやじ | 2016年6月14日 (火) 11時05分

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