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2017年4月13日 (木)

流れを呼び戻した三ッ間の25球

◆ 4/12(水) ― 神宮球場
 ヤクルト 2 - 5 中 日
 (延長10回)

7回裏ヤクルトの攻撃、スイスイスイと超絶なマイペースで投げ続けて来たバルデスに不幸が見舞った。

上位打線に対しては考える隙も与えない翻弄投球でキリキリ舞いさせているが、どうも6番鵜久森から始まる下位打線にはタイミングが合うのか、中盤から捉えられ始めピンチを迎えていた。
鵜久森、中村、西浦には勝負しにくい雰囲気を醸し出していたバルデスが、7回簡単にツーアウトを取って迎えた苦手鵜久森に左中間を破られ、投げにくいのか中村、西浦には勝負を避けたかのように連続四球を与え、二死満塁のピンチを5回と同じ様に迎えていた。5回は次のバッターの投手山中をショートゴロで切り抜けたが、今度はヤクルトも代打西田で勝負をかけて来た。
しかし、ひるまないバルデスは内角を強気に攻めた。
西田の打球はバルデスの勢いに押されて高々と内野インフィールドにフライとなって打ち上がった。上空には強い風が吹いていた。しかしイージーなファーストフライである。万事休すとこの打球に集中していた100%の人間が思っただろうその時、我がドラゴンズのビシエド様が、野球を覚えたての少年のようにそのボールを高い位置で取ろうとグラブを頭の上辺りに差し出して落としてしまったのだ。万事休すの筈がたちまち2失点で追いつかれてしまい振り出しに戻ってしまうのだった。
この日もツキに見放されたバルデスを目の当たりにしてしまった。好投していても勝てないバルデス、持って生まれた宿命なのかもしれないと思った。来日して3年目のシーズンも過去2年と変わらず相変わらずついてない男になっている。
振り出しに戻った8回一死から大島が内野安打で出塁するが、牽制に誘い出されてアウト、亀沢は三球三振でチェンジ、完全にヤクルトの流れになってしまっていた。
しかしだ、しかしである。
この流れを完全に断ち切り自軍の方に再び流れを引き寄せた男がいた。その男の名前は『三ッ間卓也・24歳』綺羅星のように現れた育成上がりの新人である。
8回2番から始まる打線を思いっきりのいい投げっぷりでこの日もバッターを牛耳った。何よりもストライクが先行するのがいい。そのストライクも置きに行ったボールではなく腕を思いっきり振って投げたストライクであるからバッターを追い込んで行くのである。開幕して7試合目のチーム最多登板だが、今や森新監督の信頼は絶大である。防御率0.00の三ッ間は、この日初めて回を跨ぎ9回も抑えた。この日の三ッ間の真骨頂は山田を見逃し三振に斬った1ー2からの4球目の外角ストレートである。前にも書いたが、引退した黒田が左バッターに使ったフロントドアのような軌道のボールが外角ボールゾーンからギリギリをかすめてシュート回転で切れ入って行くストレートだ。山田は完全にボールと見切って見逃したが完全にストライクであった。
  お見事!三ッ間!
流れを呼び戻した三ッ間の気迫の2イニング25球が、延長10回に京田のヒットを皮切りに代打藤井のタイムリースリーベース、亀沢のプロ入り初ホーマー(ツーラン)を演出した。そして、プロ入り7試合目にして自身初勝利を勝ち取ったのだ。おめでとう!三ッ間!
森ドラゴンズは2勝目、これでやっと両目が開いた!

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