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2017年4月 5日 (水)

『558』の数字が哀しく震えた夜

◆ 4/ 4(火) ― ナゴヤドーム
 中 日 1 - 7 広 島

『558』
この数字は浅尾がナゴヤドームから遠ざかっていた日数である。肩の痛みと闘い続けた日々の長さを物語っている。投げられるようになり投げてみる、しばらくしてまた肩に痛みが出て投げられなくなる、この繰り返しの投手人生を送るのが一度肩を痛めた投手の不安な日々である。浅尾の場合は完全に勤続疲労がもたらしたものだ。
ドラゴンズが常勝チームであった6年前7年前、浅尾は来る日も来る日もナゴヤドームのマウンドに立ち、相手バッターを誰も彼もなぎ倒してくれ、そして完全に僕たちドラゴンズファンにとって『神』だった。
2011年落合政権最後の年、ドラゴンズが最後に優勝をした年には、浅尾は史上初のセットアッパーでのMVPに輝いたのだ。と同時に史上初の先発試合がゼロの投手のゴールデングラブ賞も獲得した。そしてこの年の成績は
79試合登板7勝2敗10セーブ45ホールド52ホールドポイントで、何と防御率は驚異の0.41だったのだ。勿論その前年も大活躍で72試合12勝3敗1セーブ47ホールド59ホールドポイント防御率1.68で47ホールドはNPB記録で更に25試合連続ホールドポイントのプロ野球新記録を残してリーグ優勝に貢献を果たした。
正に本当にドラゴンズの『神』そのものだったのだ。
しかし、翌年の2012からは、次第に登板数が減って行き、時折訪れる肩の不調と向き合いながらの日々が多くなり、遂には昨年はプロ入り初の一軍登板ゼロの年になっていた。浅尾の不調と共に、我がドラゴンズの不調が比例するように、2位4位4位5位6位と凋落の一途を辿ったのである。この事を一番知っているのが、浅尾自身であり、森監督なのだ。
対巨人第3戦に今季初登板して打者2人を5球で打ち取り2017開幕を果たした浅尾は、昨夜3番手投手として『558』日ぶりにナゴヤドームに戻って来たのである。
ナゴヤドーム開幕のドラゴンズ復讐の日に、2点ビハインドの6回、森新監督はこの浅尾をナゴヤドーム開幕戦に駆け付けてくれたドラゴンズファンの為に、復活浅尾の姿を見て貰おうと企だてたのだった。
ナゴヤドームに久々に響き渡る「ピッチャー浅尾」のコールに勿論球場には大歓声が広がった。
先発若松が早々降板して、2イニングを新鋭三ッ間がピシャリと押さえた後を継いで登場して来た浅尾にドラゴンズファンの逆襲へのボルテージはこの日一番上がった瞬間だった。エルドレッドを三振、安部をセンターフライと簡単にツーアウトを取った。しかし、『558』日ぶりのナゴヤドーム登板に浅尾の肩にはいつも以上に力が入り過ぎているように見えた。ここから浅尾の悲劇、そしてドラゴンズの悲劇が始まるのだった。石原に左中間を破られツーベース、野村にレフト前、ワイルドピッチで1点失い、田中に四球、菊池にレフト線にツーベースを打たれ更に1失点、丸に四球を与えて満塁、更に新井にセンター前に打たれ2点を奪われるのだった。
140キロ前後のストレートは全て甘く、得意のパームボールも打ち頃のコースに集まり、狙われたように打ち返された浅尾だった。二死からあっという間の4失点に、『558』日ぶりのナゴヤドームもドラゴンズベンチもテレビやラジオで応援している人達までもが、完全に静まり返ってしまったのだ。ありとあらゆるドラゴンズファンが、浅尾が獅子奮迅の姿で相手バッターを牛耳っている日の事を知り尽くしているからである。
しかし、肩の変調を経験して復帰して来た浅尾に150キロの速球と鋭く落ちる変化球を操った在りし日の姿をそのまま求めるのは酷である。そして浅尾自身が違ったスタイルを確立して行かなければいけない時期が完全に来ている事を受け入れて行かなければいけないのだろう。
解説の鈴木孝政氏が言っていた。
「パームピッチャー浅尾」としての生き方もあるのでは…と。
僕も思う。比類なき野球センスのかたまり浅尾なら、伝家のパームボールを思い通りに操りまくりバッターを翻弄するその日は遠くないのではないかと。

昨夜のナゴヤドーム開幕の夜は、かつての『神』浅尾の現状が晒されたシーンで幕を閉じてしまった。

今朝の新聞で、浅尾が二軍降格、出直しが報じられていた。
「待ってるぞ!浅尾!新しい姿で帰って来ておくれ!」

    僕たちはずっと待っているから!

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