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2017年5月 3日 (水)

またあの男がマスクを…

◆ 5/ 2(火) ― マツダスタジアム
 広 島 5 - 2 中 日

発表されたスタメンを見て絶望的な気持ちになった。
またあの男が、まだあの男がマスクを被っていたから。

先発はドラゴンズ期待の鈴木翔太である。
荒削りだがこの翔太の球速以上にホームベース上で威力を増す球持ちの良いストレートが好調カープ打線をキリキリ舞いさせる絵を描いていた。
今季初先発のプレッシャーか、翔太のボールは暴れていた。左右高低に予測のつかないボールも多く、捕手のリードが困難を極めていたのは容易に想像できる。
だが、時折真ん中近くに投じられるストレートには予想を超えた威力が感じられた。145キロいかないストレートだがカープのバッターは皆んな押されていたし、タイミングが取りにくそうにしていた。見かけよりも威力がある証拠である。
解説の立浪氏も野村謙氏も繰り返し言っていた。
折角威力がありカープ打線が合っていないストレートがあるのだから、自信を持って投げ込むべきだ…と。
カープ打線を必要以上に怖れを感じているのか翔太自身も度々首を振って変化球を投げていたが、カープのバッターが翔太のストレートを打ちあぐねているのを察するのは投手よりも捕手の務めである。
なのに、なのにである。このマスクを被った男は、ストレートの割合よりも遥かに多い、スライダーやフォークのシグナルを送っていたのだ。
考えられないリードである。ベンチに戻って、翔太の所に寄って行ってこの日の状況を話し合う姿も皆無だったし、投手と捕手のコミュニケーションが取れているとは感じられなかった。杉山にしても木下にしても故障の桂にしても2軍の武山にしても、必ずベンチに戻ると投手の所に駆け寄ってコミュニケーションを取る姿が頻繁に見られたのに、この男は何故それをしようとしないのだろうか?理解不能である。ましてはドラゴンズ期待の若手鈴木翔太が今季初先発のマウンドでプレッシャーと戦いながら投げているのだから。
四球は毎回だしてはいたが、ストレートを打ちあぐねていたカープに打たれたヒットは4回まで1本だけだったし何より得点を与えていなかったのだ。だからこそストレートが打たれていない事実やその後の攻め方など相談しながら翔太に自信を持たせるのは捕手の大事な仕事であるのだ。
他のどんな投手の時と同じように、コントロールにアップアップしていた翔太にも無駄な変化球の要求をしてカウントを自ら悪くさせていたのだ。
このこと自体が信じられないが、カープ打線が翔太を攻略するのにはストレートを打たない限りあり得ないと考えてチーム全体で変化球を捨ててストレートに向かって来ていたのは明らかでストライクの取れない変化球が全く意味を持たないのは当然の理である。なのに、ストレートよりも多い割合で投げさせていた変化球がこの男には何の意図があったのだろう。
打ち込まれてしまうまで威力のあるストレートを中心に堂々と攻めて行くべきなのだ。
これが、新鋭で粋のいい鈴木翔太の真骨頂なのだ。

試合は、5回にビシエドに痛いファールフライ落球が出たり、レフトのゲレーロの目測を誤った拙守によって大量5点を奪われて2ー5で敗れたが、ストレート中心で無駄球を投げさせないリードでテンポの良い試合運びをしていればエラーなど出たりはしなかったと思う。
とにかく、無駄なボールが多く矢鱈に守っている時間が長すぎたのだ。これは正に捕手の責任である。

点差以上に完敗感が強いのは、このダラダラした締まらないゲームテンポが招いているに違いない。
安打数もチャンスもドラゴンズの方が多かったのに勝てなかったのは、選手の集中力の差もあるが攻守のテンポの差が大きかったからだ。
カープのベテラン捕手石原の作るテンポ感を学ぶべきなのだ。そのテンポが自軍の野手陣に守りのリズムを作り相手打者のリズムを壊しているのだ。

昨夜ほど捕手の力量の差が大きく感じられた試合はなかった。

期待の鈴木翔太には、もっともっと自分のストレートに自信を持って貰いたい。今度はテンポのいい杉山と組んだ投球を是非見てみたいと思う。

スタメンにあの男の名前を見つけた時の絶望感が当分避けられそうもないことにイライラしている自分がいる。

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コメント

デジャブ…か?
新井の勝ち越しタイムリーの場面が巨人戦で坂本に外角を狙い打たれたのと重なりました。同じ球種を同じコースへ…経験のある打者には格好の餌食となりました。

今日は。

松井に関しては近藤さんが的確に大いなる怒りを爆発させて指摘してみえるので、今回はスルーさせて頂きます(本当はガッツリ触れたいのですが、「アホ、ボケ、カス」以上の罵詈雑言の嵐になってしまいますので)。因みに思いは同じです。

鈴木翔太…良かったと思います。何より久し振りに見た彼のストレートの球速とキレに「成長したなぁ」と。常時140㌔~144㌔はマークしてましたね。近藤さんのご指摘の様に次は杉山とのコンビで見てみたいですね。あ、W翔太だ(笑)。そしてもう一人、伊藤準規です。ストレートは最速151㌔をマークした様。メンタルの改善は測れたのか、真価が問われます、トレード要員から一度は救って貰った身、野球人生をかけてドラゴンズで花咲かせて欲しいものです。

さて、今現在、試合の真っ最中です。スタメンはチェック済みで先発は吉見。3回終了時2-0でドラゴンズリード!でも、ここからなんですよね。早めの追加点、そしてエース吉見に今季初勝利を!

只…今日も松井なんですよね…。

投稿: 一家言おやじ | 2017年5月 3日 (水) 15時28分

近藤さんこんにちは
今年もスッキリしませんね。ドラゴンズ。

森さんにはがんばってほしいと思って、毎日
試合経過を気にしていますが、森さんの言葉
に出てくる「野手(オーダー)はコーチが決める
でしょう」というのにはがっかりします。
森監督は最終判断で「よし」と思っているの
でしょうか。
監督は誰なんですか。森さんの好きなように
やってほしいです。
野球をやるのは選手なので選手は大事です。
でも直接プレーしないコーチなど全員必要
ないです。高校野球みたいに監督と選手だけ
でだめでしょうか。それなら監督の意思が
選手にストレートに伝わります。
では。

投稿: ドラファンまた始めました | 2017年5月 4日 (木) 09時32分

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