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2017年8月11日 (金)

ベンチのミスを救ったベテランの意地を見た!

◆ 8/10(木) ― ナゴヤドーム
 中 日 6χ - 5 広 島
 (9回サヨナラ)

9回裏、代打谷が技ありのショートオーバー左中間ツーベースに京田が初球鮮やかに送りバントを決め、ここの所今ひとつ元気がなかったチームリーダー大島にヒーローチャンスをお膳立てした。そして今村の2球目、絶対に弾き返すと強い気持ちの大島がセンター前にサヨナラヒットを打った。大喜びでベンチから選手全員が大島目掛けて走り出した。先頭には藤井と遠藤が特大のウォーターボックスを2人で持って走る姿が…、皆んなの渦の中で大島が水浸しになった。
こんなチーム一丸の光景に久々に興奮してしまった。

思えばその3時間余り前、ひとつのベンチの選手入れ替えの選択が信じられずに腹を立てていた自分がいた。
ひょっとして、この日登録即先発の八木投手もこの選択に驚きかなりの動揺をしていたのではないだろうか?
先日好投の八木とは明らかに違った八木がいた。
八木の先でマスクを被っているのは杉山ではなかった。
先日の好投の裏には八木と杉山の間で入念にバッテリーミーティングがなされたであろう裏付けがあったのは誰もが知っている。ヒーローインタビューで八木が自身の久々の先発に不安はありながらも杉山のリードに支えて貰ったことを好投の要因にあげていて、そこには一軍での試合で久々バッテリーを組むお互いの意気込みを僕らに感じさせてくれた嬉しい話でもあったのだ。
自分の一軍登録と引き換えに下げられたのが、その相棒たるべく杉山であったことが八木には信じられない事実であったに違いない。それは同様に我々ファンにも、ドラ番の記者たちにとっても考えにくいベンチの選択に思えた事柄であったのだ。だから試合前に杉山の代わりにマスクを被る松井に記者たちの取材が集中して、それに答える松井の違和感漂うコメントが紹介されて多くのファンは落胆とショックを隠せなくなったのではないだろうか。「八木の球は受けてないので、試合の中でいい球を見つけてリードして行きたい」と述べた松井のコメントには空いた口が塞がらなかった。
ちゃんとバッテリーミーティングはしたのか?
八木の不安を察してその不安を取り去ってやることをしなかったのか?
どんな攻め方でカープ打線と戦うのか意思確認はしなかったのか?
捕手としての最低の気遣いをする気持ちはあったのか?

そう、問いたい!
杉山をファームに落として捕手2人体制にしたことを聞かれた田村バッテリーコーチは、「いざとなれは福田がいるから…」という冗談みたいなことを言って笑ってお茶を濁したようだが、このタイミングでの杉山抹消には大いに異議ありありである。

案の定、不安が拭えないままマウンドに上がったカープキラーとも言われている八木はこの日背信の投球をしてしまうのだった。八木の特徴が当然のように分からないままの凡庸な捕手のリードに、隠しきれない違和感の中で投げる八木の心境を思えばいたたまれない気持ちになった。2回5失点でマウンドを降りた八木はサヨナラ勝利の陰で何を思っているのだろうか?そして二軍に落とされて試合を観ていただろう杉山の心中は?

この試合でのサヨナラ勝利の立役者は勿論大島であり、八木をリリーフして無失点リレーを果たした祖父江、伊藤、又吉、田島であるが、僕はもうひとりのベテラン選手の意地に勝因を上げたい。
その名は「武山」である。
下に落とされたのが自分であってもおかしくないのに後輩の杉山だったこと、しかも八木先発のタイミングでの出来事にこのベテランも動揺をしたのではないだろうか?自分が残された意図が田島や岩瀬とのクロージング捕手としてであることと自覚していて、先発八木と杉山とのマッチングよりも重視された責任を一番強く感じていたのが武山だったのだ。
この日も予定通り田島登板に起用された。しかしまだ8回同点の場面だ。3人のリリーバーがいずれも回跨ぎで2イニングづつ無失点リレーのバトンを受けた責任はいつも以上であった。しかも落とされて忸怩たる想いの後輩を思えば失敗する訳にはいかないのだ。
先頭田中を際どい判定もあったが歩かせてしまい、続く菊池には絶妙のプッシュバントを決められ内野安打になってしまうのだ。完全に流れがカープに…。
しかし、ここからが武山の真骨頂である。
動揺している田島に立ち上がり大きくミットを叩き勇気を奮い立たせるかのような武山、丸に対して初球は探りながらボール、2球目ど真ん中に150キロの速球を要求、そして空振りする丸、バントはないと確信した武山の3球目外角に沈むシンカーのサインに腕を思い切り振る田島のボールに丸のバットはかすりもせず空振りワンボールツーストライク、松井ならここは150%ボールを要求するが、武山は勿論違う。同じ軌道のSSFを今度は真ん中辺りに要求するのだ。しかもベース板近くにボールで…。打ち気にはやる丸のバットが空を切り三振だ。
これで田島の動揺は一気に自信に変わって行った。
4番鈴木にはバットをしっかり振らせなかった。緩急交えながら、内に急外に緩、内に直外に曲、というパターンのリードで最後は外のスライダーを中途半端なスイングにさせての連続三振に…。エルドレッドには外角速球を続けて浅いセンターフライに打ち取る最高のリードを武山は見せてくれた。
武山は思わず心の中で呟いたのでは…。
「杉山!やったから!」と。

何故か知らないが、この時僕はサヨナラ勝ちするような予感がした。この武山の意地が、仲間に伝わったような気がしたから。
八木先発の日にあり得ない選手交替の選択ミス(敢えてこう言いたい!)をしたベンチを救ったのは、他でもないベテラン捕手の「武山」だったのだ。

昨日コメントを下さった大嶋さん!
そして他にも捕手起用対しての僕の疑問に同意して下さっている何人かの人達も昨夜は同じ想いを抱かれたのではと思っています。当面は目をつむり、何とか接戦に持ち込んで貰い好調リリーバー達及びセットアッパー、クローザーを強気に引っ張ってくれる武山捕手の意地に想いを委ねて行きましょう!

追記

盗塁阻止率1割、無駄なウエストボール要求率150%、
被本塁打率、与四球率、述べ投球数、WP・PB数、
おそらく12球団最多であろう捕手を、頑なにレギュラーキャッチャーとして使うベンチの意図が未だ理解できずにいるのは事実である。

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コメント

近藤先生、おはようございます。前日の京田選手の大活躍で気を良くしていたので、久し振りに中日スポーツでも買ってみるかと思っていたところに入ってきた杉山抹消の速報。もちろん頭にきて買うのやめましたよ。そんなところにお金を落とす必要もないですし、昨日は八木ー杉山のバッテリーを本当に楽しみにしてましたから。
ただ打率順に正捕手を決めるだけなら、バッテリーコーチはいらないですよね。昨日も案の定、八木を助けるどころかテンポの悪さでイライラさせてたし、広島には走られまくり。ああ、やっぱりね~と。なんで上にいるか分からない三ツ俣はバントすらできないし、もう、うんざりです。
もしかしたら、今年は本気で杉山を干し、松井を最後まで使う気なのかもしれません。

投稿: ドアラとコアラ | 2017年8月11日 (金) 10時04分

相変わらず打たれれば松井のせい、抑えれば投手のおかげですね。杉山だと逆なのに。鈴木、大野の好投を支えたのは松井でしょう。しかしその鈴木の好投の日さえ、ノーヒットが途切れた7回の失点の責任を松井のリードに求めました。
では杉山のリードはそれほど素晴らしいのでしょうか。先日の吉見先発の試合では森監督が配球の偏りを指摘していました。近藤さんは「それは感じなかった」と吉見の制球のせいにしました。しかし偏りを指摘したのは監督だけではないのです。CSTBSの解説衣笠さんも指摘しました。
捕手は勝敗を問われるポジションですから、勝った時くらい褒めてやりましょうよ。
そもそも杉山が正捕手でないこと、加えて二軍にまで落ちたのは杉山本人の責任です。開幕マスクを被り、正捕手は杉山に決まりと私も思っていました。普通に昨年通りの成績ならば正捕手の座は約束されていたはずです。それがなぜ二軍にまで落ちたのか。それはいうまでもないでしょう。打率1割を切るというのでは一軍にいる方がおかしいでしょう。
まあせっかくの連勝ですから、この勢いで行きたいですね。鈴木の好投の日は松井のリードを認めた部分もあったじゃないですか。杉山のおかげで松井も経験を積めましたし、成長してきているのかもしれませんしね。

投稿: | 2017年8月11日 (金) 14時27分

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