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2020年8月30日 (日)

ロドリゲスの変調と山井大介の落日を見た悲哀に…

#062 8/29(土) - 東京ドーム
巨 人 12 - 3 中 日

 

いつものように力強く立ち上がったように見えたロドリゲスもやっぱり人間だったんだなと思ったのは、2回のことだ。先頭の丸を落ちる球で三振に取ったが、どことなく落ち着かない表情や仕草を覗かせ始めていた。
郡司のサインに首を振る回数もいつもよりも増えて、中島相手には珍しく抜けるストレートを避けて変化球に頼る投球に終始して、際どいボールにも木内主審の手が上がらず、四球で出塁を許してしまったのだ。
過去の登板では抜ける球も少なく、コントロールの修正も投げながらできるクレバーさは秀逸に思えていた。
この日は、何か気になる事が頭にもたげたのか、2回急に投球スタイルを替える別人になってしまったように思えた。郡司も相当に困ったのだろう。
首を振るロドリゲスに気持ちよく投げさせるのが郡司の信条だが、なかなかそういう訳には行かなかったようだ。
2回だけで、打者10人、5安打、1四球
、1死球、5失点とデビューして初めての悔しいイニングになってしまった。
3回、4回はまたいつものように戻っていずれも三者凡退で切り抜けたが、ここで代打を出されて降板した。
あの2回一体ロドリゲスの身体の中で突然何が起こったのか、キューバ語が話せたら聞いてみたい所だ。

大敵ロドリゲスから一挙5点を奪い取り攻略を果たした原監督はご満悦だったが、あれはロドリゲスではなかったから…と言ってやりたい気持ちだ。

実に残念な2回となった。

頼りだったロドリゲスの変調に打撃陣も元気なく、今村の左程いいとも思わなかった投球に翻弄されて初回の1点だけで、7イニングをスイスイと投げさせてしまった。
8回にアルモンテに意地のツーランが飛び出したが時既に遅し、だが翌日に繋がる一発にはなっただろうか?

1ー8と大差をつけられた7回のマウンドに、何と12球団最高齢42歳の山井が4番手てして上がった。
19年目の超ベテラン山井に、ピッチングコーチや監督は、何と言ってこの大差の敗戦処理登板を指示したのだろうか。
山井と言えば、やはりドラゴンズの歴史において記憶にも記録にも残る数少ない功労者だ。
2001年に河合楽器からドラフト6位で入団して2012年まで11年間ずっとチームのAクラスをブルペンで支え続けて来た投手の1人だ。
落合政権日本一のゲームの8回パーフェクト投球も、ベイスターズ相手のノーヒットノーランも鮮烈な映像と共に山井の勇姿はファンの脳裏に焼き付いている。
今年も19年目の現役続行に燃えた充実したオフを送ってきて、ファームでの幾たびかの登板を経て8月になりやっと一軍に上がってきたばかりだ。
だが、決して先発ローテーションのメンバーとしてではなく、中継ぎとしての昇格だったのだろう。
しかし、この日を含めて3度の登板だがいずれも勝負がついた後のいわば敗戦処理のマウンドだった。
山井からすれば、「投げられるだけ幸せ」という気持ちなのもしれないが、山井のここまでの歴史を思えば、ファンとしては残念で悔しくてならない。

そして、この日の1ー8の7点ビハインドでの登板、その7回ジャイアンツの若手相手にバッティング投手の如く好きなように打たれまくり、4点を失ったマウンドに立つ背番号29の後ろ姿を見て何とも言えない気持ちになった。

そして更に、次の8回にもマウンドに登った山井を見てTVを消したくなってしまった。
あれ程前の回に打たれて、心も折れたであろう山井に続投を命じたベンチに怒りさえ覚えた。3ー12と逆転の可能性も皆無の8回裏は完全に完全に敗戦処理だ。この場面を現在球界最高齢ベテラン投手に回跨ぎ敗戦処理を命ずるチームがあるだろうか。
山井に対して、それはまるで「引退」の引導を与えるかのような回跨ぎ敗戦処理指令などあってはいけないことだと思う。ブルペンにはまだ他に投手もいたし、ブルペンにいる後輩投手だって辛い気持ちだったのではないだろうか。
今朝の新聞には、試合後回跨ぎの登板に関して与田監督は、「何とかいい形で終わらせてほしかった」「ベテランの力、そういったものは必要になってくる」と話した言葉が載っていたが、
僕にとっては『 ?』でしかなかった。

ただひたすら黙々と投げる超ベテラン山井の姿は悲哀に満ちていたが、立派にも映った。敗戦処理も誰かがやらなきゃいけないから、これが今の自分の仕事だと思っているかのように。

そして、これが19年の投手人生を淡々と歩いて来た山井大介の生き様なのかもしれないとも思った。

山井大介の落日の姿を見せられてしまった日、我がドラゴンズの自力優勝の可能性が消滅した。

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2020年8月29日 (土)

堂上と岡田

#061 8/28(金) - 東京ドーム
巨 人 3 - 5 中 日

 

このブログで火曜と水曜に続けて取り上げた残念な2人、堂上と岡田について今回も触れようと思う。

まさかの甲子園3連敗で、折角の対ベイスターズ3連勝がチャラになる、元の木阿弥状態のドラゴンズは今季得意としているジャイアンツ相手に上京して、今後の残り60試合の行方を左右しそうな3連戦に突入した。
初戦の先発は松葉、郡司という相棒を得て巧みな投球をここ2試合見せてくれていて、この日も内野ゴロを打たせて取るナイスピッチングを披露していた。ただこの日の松葉は、追い込んでからの勝負球がボール2つ分程高めに来ていて、それを痛打されていた。
郡司がジェスチャーで再三再四低く低くと合図を送っていたが、4回5回と大事な所での甘い球を打ち返されて3点を失い、5回途中で谷元のリリーフを仰ぎマウンドを降りた。
調子が良かっただけに残念な降板となった。谷元は中島を打ち取り追加点を防ぎ味方の攻撃にバトンを渡した。

そして6回、周平の死球を足掛かりに阿部がツーベースで繋ぎ、京田の二ゴロで1点、郡司も死球を受け、ここで代打堂上が告げられた。
13打数0安打打率.000がスコアボードに映し出される。たった1本だけ犠牲フライを打っていたが、殆どが三振かポップフライに終わっていた。
ただ振り返ってみると堂上の代打起用は殆どがランナーを置いてのチャンスの場面ではなく、ランナーのいない場面での出番が多かった。14年目の堂上の経験から行けば、ランナーを置いての起用の方が自分が何をすればいいかをわきまえているだけに効果的だと考えていたので、ここはひょっとして何かをやってくれそうな予感もした。
ただ1本の犠牲フライもそういう場面だったのだ。
そして田口の初球、外角高めの真っ直ぐを狙っていたかのように素直に右方向に打ち返した。ボールをしっかり捕らえていたので、オーバーフェンスか!とも一瞬思ったが、ライトフェンス上部に当たりツーベースとなり1点追加となった。今季初安打がタイムリーとなった。火曜日の不様なスイングを見て一度下に行ってバットを振り直してくるべきだと言ったが、打席での目的がはっきりしないランナーなしの場面は堂上には向いてないということなんだろうと思った。しかしこれでやっとベンチに置いて貰って仕事をした堂上が見られてホッとした。
やっと、.000が.071になる。
この後、大島の当たりは若林のファインプレーにヒットにはならなかったが三塁ランナーが帰って同点に追い付いた。
その裏、誰がマウンドに上がるのか注目していたが、岡田だった。
放牧に出して心のリハビリを求めたが与田竜には放牧に出す余裕はないのだろう。しかし、この日は久しぶりに大事な場面での登板となった。
味方が苦労して同点に追い付いたすぐ後の大事な所での投球となるのだ。
内心モチベーションを失いかけていた岡田だったので、心配で仕方がなかったが、この日の岡田は郡司の強気のリードに応えて思い切り腕を振る姿勢が窺えた。7、8、9番の打順だったがストライクを先制しながら12球で3つの外野フライに打ち取って投げ終えた。
大事な場面を任せられて、岡田が一瞬のモチベーションを取り戻したかのように思いたい。前回登板のように4点ビハインドのような場面での登板は似合わないのが、やはり11年間チームの勝利を支えて来た男のプライドではないだろうか。
そのすぐ後の攻撃で、阿部の勝ち越し2点タイムリーツーベースが飛び出して岡田が久々の勝ち投手になった。

堂上と岡田、14年目と11年目になる生え抜きの選手だ。その殆どを一軍で仕事をしてきたドラ戦士でもある。

そして何よりも、2011年の最後の優勝を知っている数少ない選手の2人なのだ。

 

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2020年8月28日 (金)

名古屋が暑い、ファームが熱い、そんな日に想うこと

#060 8/27(木) - 甲子園球場
阪 神 6 - 3 中 日

 

本日午後、安倍首相辞任の突然のニュースを耳にしながら、ファームの中日ー広島戦を観ていた。
35度超えの猛暑の中、真っ黒に日焼けしたファーム選手が躍動していた。
両チームのバッテリーは吉見-石橋、床田-中村奨と、一軍経験豊富な投手と若手ホープの捕手の組み合わせだった。吉見は6回3失点で降板、以降は阿知羅、又吉、佐藤と繋いだ。
床田は7回3失点で降板して、平岡、高橋樹に繋いだが、8回ドラゴンズ打線が爆発して7安打7点を奪われた。
ドラゴンズ打線は凄かった。
渡辺の3本目のヒットと四球を足掛かりに、石川タイムリー、石垣のヒット、岡林のこの日2本目のタイムリー、滝野のタイムリー、伊藤康のタイムリー、そして渡辺の4本目のヒットがタイムリーになり、一挙7得点をカープの2人の投手から奪った。
40度近いグラウンドを駆け回る若竜の躍動は頼もしく眩しかった。

何故ファームのゲームの内容をここまで詳細に記したかといえば、やはり昨夜までの3日間の甲子園での不甲斐ない一軍のゲームにうんざりしていたからだ。
小笠原にしろ、福谷にしろ、柳にしろタイガースの新しい2人の助っ人に5ホーマーと木っ端微塵に粉砕されたのが大きな敗因だったが、それを跳ね返すだけの迫力が打者陣に感じられなかったのは事実である。
タイガースは助っ人のみならずその前後の若虎たちも皆元気だった。
近本、木浪、陽川、大山、小幡らが3試合を満遍なく打っていた。
糸井、福留という主力ベテランをベンチに追いやって躍動した若虎は3日間輝いていた。
「羨ましい」と言ったらそれまでだけど、彼らが活躍するのにはちゃんと訳があった。彼らはずっと好調である訳ではなく、ベテラン選手も含めた他の選手らと適当に入れ替わりながら今の活躍の場をつかんでいるのである。
矢野監督の采配も何かととやかく言われてきているが、頑固なまでに色んな選手を縦横無尽に使い続けて来ているのだ。そこで与えられたチャンスにたまたま今若虎が応えているだけなのかもしれないが、これは今年の特別なシーズンを戦う為には必要な方法であると僕は考えている。

それに比べて、我がドラゴンズは、代わり映えのしないメンツをただ並び替えるだけでここまでやってきている印象は残念ながら拭えないのだ。
昨夜敗戦後の与田監督談話には、いつもと同じコメントが並んでいた。
選手のコンディションを悪くさせないようにやっていて、その成果として身体の状態は悪くないから取り返せると変わらず語っていた。そして久々に遠藤を使ったことも上手く行ったような話もしていたが、果たしてそうだろうか。遠藤は4打数1安打と、8回先頭でヘッドスライディングを見せて内野安打にしたことを評価しているのかもしれないが、それ自体はごく普通のことで取り立てて平田に替えて起用した成果とは言い切れないと思う。こういうささやかな成果に目を向ける与田監督の優しい姿勢をとやかくいうつもりはないが、今ドラゴンズに本当に必要なものは閉塞感に満ちたチーム状況を打開するような大きなエネルギーを発するエンジンなのである。

今、レギュラーメンバーは、とにかく疲れが見えてならない。ずっーと出場している、大島しかり、京田しかり、ビシエドしかり、周平しかり、阿部しかり、なのである。
大島の盗塁死が増えているのも、名手京田に失策が増えているのも、ビシエドの当たりがフェンス前でもうひとつ伸びあぐねているのも、周平が牽制に戻れないのも、阿部に力ない三振が増えているのも、皆んな疲れである。
少ない休みの日程で移動も多く、遠征も長く、ホテルに閉じ籠る時間も長く
、ストレス発散もままならない今シーズンの疲れは半端ないと想像するのである。他チームはどこも主力の不調を見つけると、すぐに休ませる方法を取っているのも感じる。
しかし、残念ながらドラゴンズにはそれは見えない。代わりうる選手がいないと言ってしまえばそれだけのことだが、僕はここで度々主張してきたが、ファームには元気な若竜も、元気なベテランも声がかかるのを今か今かと待っているのだ。
何故、与田監督が選手の入れ替えに鈍感なのか、定かな理由は分からないが疲れた選手を大胆に入れ替えて様々な選手にチャンスを与えてみるべきなのではないだろうか。

今、断言するが、このまま入れ替えが消極的である限り、チームはやがて死んでしまうだろうと。
主力が怪我などをする前に早く手を打つべきだと強く言っておきたいのだ。

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2020年8月27日 (木)

壊されてしまった岡田俊哉のモチベーション

#059 8/26(水) - 甲子園球場
阪 神 11 - 3 中 日

 

ゲームで連敗したことよりも残念で悲壮的でいたたまれない光景を見させられてしまった。

完全にサンドバッグに遭う投手が、半ば「晒し者」のように投げさせられる今季守護神を託されて開幕した岡田俊哉の姿を我々はハッキリと見てしまった。
岡田の表情には血の気が感じられなかった。ただ投げるマシーンのように映っていた。誰も近づけない雰囲気を醸しながらただ投げるだけの岡田を僕はかつて一度も見たことがない。

7回、2ー6と4点ビハインドで岡田が出てきた時感じた何とも言えない違和感が、この試合の敗戦以上の敗北感を醸成してしまったのだ。

昨夜の負け試合でリリーフ登板した木下とゴンサレスを除いて、ブルペンに入っていた投手はマルティネス、福、祖父江の完全勝ちパターン用の3人と谷元、山井、濱田達の3人と岡田の7人である。4点ビハインドの劣勢で送り出す投手の選択は確かに難しい。
超ベテラン山井を行かす訳にはいかない、濱田達では試合を投げたと思われかねない、谷元はもう少し緊迫感のある場面で使いたい、連投の2人を投げさせたくない、ならば岡田と決めたのだろうが、11年目の岡田がこうした劣勢で出てきたのを見た記憶が僕にはなかった。デビュー当時はともかく、3年目には先発を任せられた時もあったが、主に貴重な中継ぎとセットアッパーの位置、ここぞの場面のワンポイントとずっーとドラゴンズの勝利に貢献してきた投手が岡田である。
そして今年は与田監督にシーズン開始から守護神に指名されて臨んだ2020年だった。
7月に入って抑え失敗を重ねるうちに「守護神失格」という明らかな烙印を押されるケジメもなく、いつのまにかドラゴンズの守護神はマルティネスに代わっていた。
その後、岡田の出番は大きく変わり、セットアッパーでもなく勝ちパターンにしか出てこない中継ぎでもなく、非常に中途半端なポジションに置かれるようになった。とはいえ、谷元のような勝ち負け関係なく使われる便利屋的な存在でもなく、何となくベンチにいて何となく起用されるという、歴然とした理由あっての登板機会が失くなってしまっていた。
岡田と全く同じ状況にいる投手がベイスターズの山崎康晃だ。
鉄壁の守護神としてジャパンの守護神も任せられてきた6年目山崎も今自分の位置を見失っている1人である。
抑えを知らぬ間に剥奪され、今はセットアッパーでも、勝ちパターンの中継ぎでもない、どこで起用されるか分からないという全く岡田と同じ状況にいるのだ。
ハッキリ言えることは、この2人の心が完全に壊されてしまっているということだ。
ベンチになを連ねている「元守護神」は、「はれもの」のような存在になっているのではないだろうか。
ブルペンコーチやブルペンの同僚投手たちも、彼らとの接し方が分からず狼狽しているに違いない。そして何より彼ら2人がゲームの進行を見ながら準備するタイミングを計ることさえ失ってしまっているような気がしてならない。
昨夜のサンドバッグ放心状態の岡田を見て、ベイの山崎を思い出してしまった。

今、監督が落合なら、「放牧に出してやれ!」と言うに違いない。
「放牧に出す」ことこそ、切り捨てることではなく再生への期待のメッセージを送る「愛」なのだと改めて思うのだ。
岡田も山崎も、今必要なのは気分転換であり、過去の完全リセットいわゆる「初期化」なのだ。
他チームの山崎にまで言及してしまったが、岡田の血の気のない顔を見て、今季幾度となく見たベイの山崎を思い出してしまったので赦されよ。

投手の微妙なマインドの揺れについて、与田監督はラミレス監督以上に理解できるに違いないが、今のままのモチベーション完全喪失の岡田をブルペンに置き続けることは、彼の投手生命を破壊してしまうといっても過言ではないと思うのだ。

与田監督!岡田俊哉を直ちに放牧せよ!と言いたいのだ。

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2020年8月26日 (水)

代打堂上のバッティングを見て思うこと

#058 8/25(火) - 甲子園球場
阪 神 5 - 1 中 日

 

小笠原ー郡司の甲子園がよく似合う2015年夏の決勝戦で相見えた敵同士のバッテリーも、昨夜は思うような投球ができず、タイガースのサンズとボアの2人の外人コンビにタイムリーと一発を浴びて6回5失点という結果に終わった。丁度1ヶ月ぶりの阪神戦だったが敵地甲子園ではなかなか勝てない。
連勝も止まり、借金ゼロの夢も打ち砕かれて、実に寝苦しい残暑の夜になってしまった。

現在ドラゴンズのベンチに控え野手は8人いる。そしてそのメンバーはここの所いやかなり前から不動である。 不動というと充実したイメージだが、打率の低い選手たちがゾロッと並んだまま、下との入れ替えが殆どされない他チームではあまり考えられない状況になっているのが今年の与田竜なのである。

木下 .221 加藤.136 堂上.000
溝脇.231三ッ俣.250 遠藤.160
井領.217 武田.115

これが現ドラゴンズの控え選手の成績とラインナップである。

多くは語りたくないが、代打で起用されても期待できる成績を残していないのが現実である。
多くが、守備固めと代走の起用であるわけだが、余りにも寂しすぎる。
監督始めコーチ陣はどう考えているのか聞いてみたい。
打てる可能性を秘めた選手がベンチにいないのは、おそらくドラゴンズだけではないだろうか。
スタメンに名を連ねている、平田も京田も打率は低いが、代打を出されることはないだろう。そこに生まれる緊張感や危機感は皆無だろう。
しかし、これで今この位置にまで盛り返してきた訳だから、すごいといえばすごいと思うが、これから様々な接戦を戦う上では心細すぎるのだ。

このブログでは何度も書いて来たが、ファームには元気な選手がひしめいている。勿論、上に来てそのままの力が発揮できるとは思わないが、たまには大胆に入れ替えて下で頑張っている選手にチャンスを、上にいる選手に危機感を与えてみるのも監督コーチの大事な仕事だと思うのだ。

開幕後数試合上にいた石垣は今ウエスタンのリーディングヒッターである。ベテラン藤井、大野も元気だ。
若手も伊藤康、石橋、高松、滝野らもいいスイングをしている。
勿論、根尾、石川、岡林も同様だ。

しかし、一向に入れ替える気配を見せない与田監督は後残り62試合をこのままのメンバーで戦って行くつもりなのだろうか。七不思議の1つの謎である。

昨夜、ただひとり投手の代打に出て来たのは打率.000の堂上直倫だった。
全く高橋のボールがバットをかすめることもなく簡単に三振を喫していた。

悲しく情けない気持ちになったのは全国の沢山のドラゴンズファンだったのではないだろうか。
応援する言葉を失った状態の中で、堂上はベンチに戻って行ったが、本人は情けなく悔しい気持ちだったと思いたいが、今の彼のスイングではどんなボールもジャストミートできる気配がない。下で沢山ボールを打って出直した方がいいのではないだろうか。
勿論、その同様の想いは堂上だけに感じることではないが…。

ただの1敗だったが、堂上を見て感じた惨めさはチームの1敗以上に深刻だったことは言っておこうと思うのだ。

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2020年8月25日 (火)

今、風が名古屋に向かって吹き始めている。

#057 8/23(日) - ナゴヤドーム
中 日 3 - 0 DeNA

 

1位2位のチームが共に同一カード3連敗を喫するという波乱にセリーグが風雲急を告げる様相を呈し始めてきた。

我がドラゴンズは、大野の自信に溢れたピッチングで4連続完投勝利に完封というおまけが付いて苦手ベイスターズに3連勝を飾った。奪三振は7で野茂の記録には及ばなかったけれど、本人的には少ない投球数で打たせて取れればそれに越したことはないという考え方があり、十二分に満足した勝利になった筈である。112球被安打5、2四球7三振の完封は文句のない完封勝利である。先週の完投勝利の際に、円熟期に入ってきた大野と記したが、ゲーム後のヒーローインタビューで話す言葉を聞いていると正に押しも押されもしないエースの風格で「ドラゴンズの力はこんなもんじゃない」と言い切った所に、自信に裏付けられた大野のリーダーシップを感じることができるのだ。
セリーグで打撃1位を誇るベイスターズを、5本、3本、5本のヒットに抑え3試合で1失点と完璧に牛耳って、都合21イニング無得点とした。
大野曰く12球団1の鉄壁の内野守備陣はこの3連戦でも6併殺を記録して合計35個の内野ゴロを処理した。外野でもアルモンテ、武田とピンチを救う大ファインプレーがあった。
現在は楽天の二軍監督に就いている奈良原内野コーチに丸3年鍛えられた内野陣は昨年、守備率.992という驚異的なセリーグ記録を残している。
このバックを信じてドラゴンズのバッテリーが打たせて取るという気持ちを貫けばずっと苦しんできた四球禍もいつのまにか癒えていくのだと思う。

今は投打の歯車も上手く噛み合い、この試合でも代打平田の欲しかった追加点となる2点タイムリーも飛び出して故障の福田の代わりに上がってきたばかりの平田起用が当たって、与田監督の采配も当たり出している。

いつまでもこの状態が続くとは思わないが、この状態の内に残った借金1を返済して少しでも多くの貯金をしておくことが必要である。勝てるゲームは必ず勝つという作戦をとるようにして欲しい。
大野には木下を当てたが、その他はただ今6連勝中の勝利の使者郡司を軸にして行って欲しいと願っている。
組んだ全ての投手が「郡司のおかげ」と言っているのだから、そのリードが優れている証明であると思う。
とにかく今乗りに乗っているという訳だ。

今日昼間ファームを観ていたら、最終回に代打藤井のタイムリーで同点、根尾の今日4本目のヒットで逆転して3ー2で勝利した。これで二軍も6連勝で2位に上がったということだ。

親子共好調で今、風が名古屋に向かって吹き始めているのだ。

残暑の熱風が秋風に変わる時には、首位を脅かす位置にいることだけを願っている。

さあ、まず今夜からの甲子園だ。
取りこぼしのなきよう、きめ細かい与田采配を期待している。

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2020年8月23日 (日)

投壊に悩む他チームをよそに…

#056 8/22(土) - ナゴヤドーム
中 日 5 - 0 DeNA

 

5カード連続勝ち越しを2戦で早くも決めたドラゴンズ、今ここに来て投打の歯車が噛み合い出した感も強く各スポーツニュースでは辛口評論家陣がドラゴンズをセリーグのダークホースに上げ始めている。
少し前には考えられなかったことのように思えるが、やはり分岐点は7月31日のホームでのヤクルト戦で大野雄大が今季初勝利を完投で飾ったゲームにあるように思う。
あのチームのエース大野の完投勝利がチームにとって今季初であり、あの日を境に各先発投手がこぞって完投を目指すようになった。そして、それぞれの投手が自分の意志を監督やコーチに「まだ行ける!」というように主張をし始めるきっかけとなったと考えるのだ。好投をしていても余力を残したまま降板を告げられ、リリーバーに後を託すようにされてきたのを、1イニングでも、打者1人でも多く投げて救援陣を楽にすることを先発投手が考え始めたことはチームの理想である。
それまでは、負けている時は勿論勝っていても、ほぼすべてのゲームで中継ぎ投手を繰り出して、連投は当たり前3連投や4連投もあったのがドラゴンズが誇るリリーバーたちだったのだ。
次第にその強力なリリーフ陣も皆、疲労が蓄積して100%のパフォーマンスができなくなりかけていたのが丁度あの7月末の頃だったのだ。

8回2点リードを守り3失点で投げ終えてベンチに坐る大野に与田監督が近づいて行った時、大野が「まだ行けます」という言葉を吐かなかったら、今もまだ先発投手の完投は愚か、ボロボロになった救援陣が故障と背中合わせのような危険をはらみながらゲームをしていたのではないだろうか。

それが今、今日登板する大野には4試合連続完投勝利&連続2桁奪三振という野茂英雄さんの持つ記録に挑戦するに至る楽しみと期待を抱かせてくれているのだ。苦手ベイスターズに3連勝もいつ以来だろう。「また負ける!きっと負ける!」という気持ちを持たされ続けてきた沢山のドラゴンズファンの溜飲を一気に下げる夏の夕暮れをプレゼントして欲しい。

今ドラゴンズは、大野、松葉、ロドリゲス、小笠原、福谷、柳の6人でローテーションを築いて戦っているが、実はそのポジションを狙う先発投手がワンサカそのチャンスを待っている。
日程の調整で一時ローテを外れただけの勝野、二軍で好投を繰り返す岡野、吉見、清水、山本、阿知羅、そして故障調整中の梅津と笠原、リリーバーでも準備OKなのが、又吉、藤嶋と、他球団が羨む程の豊富なプルペン陣のラインアップである。
猛暑続きの夏、その効果的な入れ替えをするのもベンチの大事な仕事だ。

他球団の投壊状況をニュースで聞くが我がドラゴンズもそうならない前に様々手を打って行きながら今の状態を維持していって貰いたい。

今日、ベイスターズは「ブルペンデー」というリリーバーたちのリレーでゲームをやる日らしい。
<大野VSベイのプルペン>となるが、淡々と力強いボールを信じて投げ込んでくれれば結果は付いてくると思う。

勝ち運捕手郡司はきっと木下に代わるだろうが、全ては大野である。

爽快な夕暮れ時を迎えたい。

 


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2020年8月22日 (土)

ポイントだった2つの四球

#055 8/21(金) - ナゴヤドーム
中 日 3 - 1 DeNA

 

前日の嫌な負けを払拭するに値する、理想的な形での勝利を地元ナゴヤドームで飾り、お立ち台には勝ち星は付かなかったが7回まで85球被安打4失点1と見事なピッチングを見せた松葉と、8回貴重な勝ち越し犠牲フライを打った遠藤の2人がヒーローインタビューを受けていた。松葉はローテーションを守りながらもここ2試合は不本意な登板で捲土重来を期したマウンドで見事リベンジを果たし、遠藤はこの所代走と代走からの守備固めの出番が多くバットを持つのも久々のように思えた。相手投手は左の石田だったので、代打が送られるかと思ったが、そのまま打席を与えられた遠藤だった。
この前の打席は松葉の代打だったが、しぶとく四球を選んで出塁していたことが代打を送られなかった要因だったような噂もあるが、与えられたこのチャンスを生かしてライトに大きな犠牲フライを打ち上げたことは遠藤にとっては久しぶりに仕事をした感覚であろうか。シャイでローテンションのシティボーイ遠藤のヒーローインタビューがひときわユニークなナゴヤドームの夜となった。

この大切なゲームのヒーローはこの2人で間違いがない所だが、もう1人、忘れてはいけない影のヒーローがいる。

この日マスクを被った捕手の郡司である。昨日のブログでも執拗に記したがこの8月のラッキーボーイで勝ち運をたっぶり持っているのがこの郡司なのである。監督が気付いてくれたのがどうか分からないが、この男がマスクを被ればきっと勝つのである。
この日松葉をリードした郡司は出場試合を重ねる毎に成長しているのがよく分かる。失敗したことを繰り返さないように、よく考えてリードをしているのが見える。
与田監督は郡司のしつっこさを評価しているようだが、僕にはその投手が投げたがっているボールを軸にしてその高低でリードしているように見える。松葉がインタビューで開口一番郡司がよかったと口に出した所にいかに松葉が郡司と以心伝心の呼吸で投げられているのかがよく分かる。
捕手としての活躍は勿論だが、この日
郡司は3回の第1打席と8回の第4打席で2度粘りながら四球を選んでいる。
3回は先頭バッターとして、8回は二三塁にランナーを置いての四球だったが、2度とも得点に繋がっている。
この8番バッターに四球を出すことによっての投手のダメージは計り知れない筈だ。その事を郡司自身がよく知っているのだ。彼は仙台育英でも慶大でも主力打者として活躍したが、ホームベースの位置からダイヤモンドをマスク越しにゲームを眺め続けていて、投手にとって8番バッターを四球で出すことがいかにショックなことであったかを痛い程思い知っているのだ。
だから、現在8番を打つ自分自身が四球で出塁することが、ヒット以上に相手バッテリーにダメージを与えることになるということを常に考えているのだと思う。
シーズンが始まる前のファームでの練習試合やシーズンに入ってからの公式戦で、郡司を見ていたらなかなかバットを振らないで相手投手のボールを常に見極めているような感じを受けた。
見逃し三振も多かったし、四球も多い郡司だった。何故もっと積極的に打っていかないのだろうと不思議に思うこともしばしばあったが、彼はこうしてプロの世界のストライクゾーンを見極めていたのだろうと思うのだ。
その地道な鍛錬が今身を結ぼうとしているのだ。
捕手として味方の投手のボールを受ける時、打者として相手投手のボールを見極める時、どちらにとってもとても大事な郡司の武器となっているに違いない。

このゲームの中で、郡司が選んだ2つの四球はとても大きなポイントとなったのだ。

 

 

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2020年8月21日 (金)

「みすみす…」な敗戦

#054 8/20(木) - 神宮球場
ヤクルト 7 - 3 中 日

 

「コピペ」スタメンを見て、瞬間的に悪い予感が走ったが…。
初の5連勝を半ば手中にしながらゲームが始まった。手中に、という奢った言い方をしてしまったが、それにはちゃんとした理由があるからだ。

開幕してずっーと元気だったヤクルト打線は1、2戦を見た所、明らかに殆どの選手が疲れを見せていた。
打撃の中心村上も流石にスイングに好調時の勢いがなく、元気印の山崎はスイングスピードを失くしているように見えたし、山田は休養明けにしてはバットの軌道が安定してなかった。

要注意は、前日休みを取って出てくる青木と、開幕直前の故障が癒えてこの日が開幕になるレギュラー捕手格の中村の2人と、固め打ちを時折やってのける坂口の3人をマークすれば大丈夫だろうと思っていた。
しかもこの日の先発高梨は、ヤクルトにとっては今季ローテを守る1人だが、ドラゴンズは昨年から完全にカモにしていた投手である。中でも堂上は、高梨にとって二度と顔を見たくないくらいボコボコにされた相手である。残念ながら堂上はこの日スタメンにはなかったので高梨もホッとしただろうが、京田の連日のスランプ状態を見たら、思い切って堂上直倫の先発もよかったのかもしれないと思った。

そんなアドバンテージを持ったような状態でゲームは始まった。

柳は責任感の強い男だ。自分で連勝を止める訳にはいかない気負いからか、頭からかなり飛ばしているように見えた。ただこの日のマスクの木下のリードの傾向は、柳に対して際どいコースへのボールを要求しているように見えた。コースが僅かに外れている惜しいボールを連発して自然と球数が増えていた。結果として所謂無駄球が多くなって、コントロールに苦しんでいるようにベンチからは見えたのではないだろうか。やはり、冒頭に書いた悪い予感が頭を巡った。郡司、Aマル、加藤は比較的ストライク要求の強気のリードをする傾向があるが、今日のこ木下はボール要求のリードに陥り、投手の首を締めてしまう危険を孕んでいる捕手でもある。そこが心配の種だった。
しかし、この日もドラゴンズが先行する展開に持ち込んでいた。
3回は福田、4回は柳自らのタイ、ムリーツーベースで2点をリードした。
その裏、自らのタイムリーに気分良く投げて行けるだろうと思いきや思わぬ落とし穴が待っていた。何でもないショートゴロを名手京田が一塁へ悪送球、そこから柳に急激に疲れが出始めるのだ。この4回の時点で投球数は既に80球を超えていた。二死後坂口に3-1からの甘い外角ストレートをライトスタンドに打ち込まれ、同点となってしまう。要注意人物の1人である。
更に5回、先頭の要注意人物青木にライトスタンドへ勝ち越しソロ、村上は打ち取るが西浦に初球カーブをレフトスタンドに追加点となる一発を浴びてしまうのだ。4回3分の1で104球、これはいかにも多すぎる。木下には酷な言い方になるが、ここまで費やした無駄球があまりにも多すぎたのだ。ここで柳はKO、リリーフに岡田が出てくるのだが、宮本をワンボールツーストライクに追い込むが、木下の遊びボールを使うリードで結局四球を与えてしまうことになる。岡田は続く山崎も歩かせ、3人目の要注意人物中村に初球をレフト左に2点タイムリーを喰らうのだ。そしてとどめは、要注意人物坂口にもう1本センターに運ばれ、この回一挙5点、2ー7となり、まだ5回だったが終盤の致命的な失点と同じように思えたのは不思議な感覚だった。
柳がホームラン3本、岡田がタイムリーを2本、都合7失点は眠っていたヤクルト打線を目覚めさせてしまったし、虎の子のリード2点を序盤のうちに簡単に吐き出してしまったのは数字の大小よりもショックはデカかった。

結果は最終回に粘って1点を取るのが精一杯で、3ー7で敗れ5連勝は夢と化した。
しかし、ゲーム前からの予感や不安が次々と的中したのには参った。
要注意人物3人全員に打たれ、スタメンを見て抱いた8番郡司ではなく8番木下に替わっていたことからの悪い予感は当たってしまった。
4連勝の立役者と言ってもいいラッキーボーイ郡司を敢えて外した理由を与田監督に問いたい。
柳との相性とか、「いろいろ」な考えでと答えるだろうが、勝ち運を持って乗ってる郡司を外して木下を使った采配は残念ながら間違いであると思う。
前日活躍した選手を外したり、勝ち運を持った選手を使わなかったりすることの多い与田采配にはやはり首を傾げざるを得ないのだ。
2日間ヤクルト打線を眠らせた郡司のリードこそがこの神宮シリーズには必要不可欠であったのだ。

ヤクルトに3連勝、通算5連勝、単独3位死守となるチャンスを「みすみす」逃してしまったのは、残念だがなかなか取り返せないかもしれない気がしてならない。

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2020年8月20日 (木)

スタメンのコピペが始まって…

#053 8/19(水) - 神宮球場
ヤクルト 2 - 11 中 日

 

いつのまにか4連勝、同時に4カード連続勝ち越しも決めて勝率の差で一気に3位に上がった。
前カードで故障が癒えたアルモンテが怪我のAマルに代わって一軍へ戻って来た。上がりたての対ジャイアンツ初戦こそ途中出場だったが、15日の第2戦から2番ライトでスタメンに名を連ねた。そして注目は打順である。
アルモンテ復帰と同時に昨日まで連続4試合1番から7番は、全く同じのいわゆる「コピペ」状態になったのだ。

今季の血迷える与田竜の打順は正に猫の目打線で、ほぼ毎日、監督の趣味の如く目まぐるしく替わって来ていた。
「これで〇〇通りの打順です」と、地元の記者やアナウンサーは皆が揶揄するように言っていたものだった。
どんな風の吹きまわしか知らないが、頑固に捕手投手の8番9番以外はハンを押したように同じ打順で戦っている。
そして、その固定から不思議と打順が以前に比べ繋がり始め、今や恐れを知らない4連勝なのである。
7番に坐る京田だけが、現在11打席ヒットが出ていない(四球と死球が1つづつある)で、ひとり蚊帳の外にいるが。

やはり打順が決まると選手も試合の流れが読みやすくなり、その心構えや打席に入る前の準備がとてもし易くなっているのだと思う。
今後、選手の故障や現在故障している選手の復帰などで若干対応しなくてはいけないこともあるとは思うけど、とりあえず行けるところまでこの打順で行って貰いたいと願う所である。
与田監督には、泰然自若としてベンチの奥にドカンと座っていて欲しい。
スタメンの8番9番だけ書き入れて、いや8番も暫くは頑張っている郡司に固定してしまっていいかもしれないが、
あとはメンバー表をコピペすれば終わり、と思うのである。
と、書いていると急にいじくり始められるのがよくある話だが、今度ばかりは強く熱望している。

さて、昨夜は福谷も好投した。
味方の早い回からの得点を背にしながら常にバッターインザホールの投球を見せてくれた。慶應大の先輩後輩の郡司とのコンビで最初からマウンドを降りるまで、最高のテンポの良さでスイスイと投げ続けていた。
昨日のブログでも書いたが、昨夜も投球数と内容と点差を考えれば十分完投できたと思うので、福谷の途中降板はしてほしくなかった。
大量点差で出てきたリリーフ陣が、もし打たれて失点でもしたりすると、余計な傷をつけることにならないといいなと思いながら見ていたが、昨夜は岡田、木下と2人とも事もなげに任務を終えてよかった。

この炎暑が続く中、少しでも投手の負担を増やさないようにと、与田監督と阿波野コーチにはくれぐれも哀願したい所である。

さて、何が起こるか分からない球場神宮での3連勝を今夜も期待したい。

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2020年8月19日 (水)

快勝でも言っておきたいことが…

#052 8/18(火) - 神宮球場
ヤクルト 3 - 8 中 日

 

序盤、中盤、ダメ押しと3本のホームランが効果的に出た勝ちゲームに、試合後与田監督はかなりご満悦であったという記事を見た。
ホームラン数が極端に少ないチームの将としては、滅多にない出来事を喜ばない訳がないが、この試合においても投手の起用にはまだまだ言いたいことがある。

小笠原にとってこの日の登板は今後の自分自身の雌雄が決まる大事なゲームだった。
本人の弁を借りれば、正に瀬戸際の登板だったと思う。
4点を早々にプレゼントされて、力みもあったのか、2回裏村上の技ありのセンター前ヒットをきっかけに捕まってしまった。
西浦は打ち取った当たりだったが、不運にも阿部とアルモンテの間にポトンと落ちて、無死一三塁のピンチを迎えてしまうのだ。
坂口は投ゴロに仕留め、1-6-3のゲッツーを狙わずに三塁走者村上の意図的な飛び出しにつられた形で三塁ランナーの挟殺で失点を防ぐ選択をすることになるのだが、結果として村上の挟殺間に残る走者を二三塁に進めてしまうのだ。この時小笠原が自分の足で村上をすぐに三塁ベース方向に追い込むことをしての挟殺なら一死一二塁にすることもできたかもしれなかっただけに残念なプレーだった。
そして、エスコバーに不用意な甘い初球をセンターオーバーへ運ばれて2点、西田を歩かせ代打荒木に三塁線を抜かれてもう1点を献上するが、山崎、山田を2連続三振で何とか1点のリードを保って魔の2回を投げ終えた小笠原だった。
ここからの小笠原は立ち直り、ストライク先行の投球で6回までを村上のヒット1本と1四球で追加点を許さなかった。その間味方は阿部のホームラン、ビシエドのタイムリーツーベースで5回6回に1点づつを加点して小笠原を助け点差を3点差としてくれた。
6回を投げ終えて84球と、尻上がりに調子を上げヤクルト打線も狙いボールが絞りきれず打ちあぐねていただけに7回の下位打線は是が非でも投げさせて欲しかった。

予め決めていたかのように、7回祖父江、8回福、9回マルティネスとリレーをするドラゴンズベンチだったが、この3点差100球未満の先発投手に見切りを付ける投手起用には首を振らざるを得ない。ただでさえこの猛暑、これからも接戦が続くのは必至である。少しでも救援陣の負担を減らす為には、もう少し臨機応変に対処する我慢を与田監督には望みたい所である。
上手くいけば、昨日の3回以降の小笠原の投球ならひょっとして完投もあったかもしれないと思っている。
相手打線がベンチが感じている以上に小笠原を嫌がっていたことと、小笠原が完全に自信を持ち直していたことを見破る感性を期待したいと願うばかりだ。結果として小笠原は初勝利を上げたが、6回で降りての勝利と、7回、8回、完投しての勝利とは、次回登板への気の持ち方に雲泥の違いがあることは明らかであるからこその苦言である。
今夜の福谷には是非完投をさせてやりたい。

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2020年8月18日 (火)

時間は費やしたが、やっと円熟期にさしかかった大野

#051 8/16(日) - 東京ドーム
巨 人 1 - 4 中 日

 

巨人相手に2試合連続、合計3試合連続完投勝利を飾った大野雄大は、いよいよ、いや、やっと、エース道を踏みしめながら円熟期を迎え始めようとしている。
16日、中8日で初のサンデー登板になった大野のピッチングは鬼気迫る迫力でジャイアンツ打線を圧倒した。
117球2安打1四球10奪三振1失点で、2時間22分という早いテンポのゲームを完投した大野は試合後ヒーローインタビューで「疲れました!」と正直にその緊張感の持続後に訪れる疲れを表現していた。
昨年の、ノーヒットノーランと最優秀防御率のタイトルの栄誉は決してフロックではなかったことを証明するのに十分で余りある投手としての成長を見せてくれている。
エースと早くから名前のみ呼ばれ続けて来たが、2桁勝っても2桁負けるように勝ち星と同じだけ負ける投手である大野はベンチの信頼を完全に得られているとは思えない数年を送って来た。

昨年は9勝と2桁には届かなかったが
177イニングを投げ2.58の防御率でタイトルを獲得し、ノーヒットノーランも記録して、9勝8敗と+1でシーズンを終えた。迎えた今年はコロナの影響で開幕も大幅遅れ、不規則な日程のシーズンをこなしてゆく中でも大野の真価は問われる年になっている。
開幕投手に抜擢されるも6試合1ヶ月余り勝てずにいた。
しかし、7月31日ナゴヤでのヤクルト戦で8回を投げ終え失点3で5ー3と2点リードで与田監督に打診された際、「まだ行けます!」と続投を志願したことが、この3試合連続完投勝利を生んだのである。
あの時、今までと同じように「任せます!」と答えていたら、この日は迎えられていないし、一生こんな日は来なかったかもしれないのだ。
たったひと言「まだ行けます!」、この言葉が大野には不可欠な言葉だったのである。それは投手リーダーとして後に続く若手投手を引っ張って行く為にはとても大事な姿勢だった。勝野、梅津、福谷、柳と、続く先発陣が皆揃って、1イニングでも長く投げる意志を見せ始めたのだ。
それは登板過多で疲れ果てたリリーバー達を救うことにもなり、ここに来て全体の防御率もグンと良くなって来ている。この投手陣の必死の踏ん張りに少しづつだが、打撃陣も援護射撃をし始めてくれている。段々と投打の歯車が整い始めたのも、ひとえに大野のエースとしての姿勢であり、その結果が導いたと言っても過言ではないのだ。

『円熟』=人格・技能などが十分に熟達して、豊かな内容を持つに至ることとある。

正に今の大野には、行動、言動共にその域にさしかかっていると思うのだ。
プロ入り10年目31歳11ヶ月、171試合61勝64敗が現在の戦績である。
残念ながらまだ−3となっている。
大野が、今シーズン中にその3つを挽回してプラスに転じた成績を残した時、チームも優勝争いに加われたシーズンとなっているのだろう。

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2020年8月16日 (日)

ロドリゲスの素晴らしさ!

#050◆ 8/15(土) - 東京ドーム
巨 人 4 - 7 中 日

 

2週続けて首位巨人に野球をやらせなかった育成上がり2試合目登板のヤリエル・ロドリゲス、見事というしかない。
23歳という若さを微塵も見せない堂々とした投げっぷりには惚れ惚れさせられる。昨日はスタミナ面も見たかったので、できれば最後まで投げさせて欲しかった。
2番手祖父江が打たれて4点差、坂本に一発が出れば同点という所まで追い込まれたので、ロドリゲスはベンチで気が気ではなかっただろう。
祖父江を諦めて福に替えたのが功を奏して坂本を三振に仕留めて4点差をキープしてマルティネスに繋いだ。
珍しく、マルティネスもこの日大当たりのウィラーにライトスタンドに放り込まれて1点を失ったが、7ー4で振り切り、ロドリゲスが来日初勝利を上げた。先日も好投したが、リリーバーが追いつかれ勝てなかったのでこの首位巨人からの初勝利は大いに価値があるものになった。

ロドリゲスの素晴らしさは沢山ある。
①外国人特有のイライラする様子が見えないこと。
②コントロールが抜群にいいこと。
抜けるボールが殆どなく、全てのボールがベース板の上に来ること。
③150キロ前後のストレートが、殆ど動くムービングファストボールになること。
④ストレートも変化球も高めに来ることが少なく殆どのボールが膝よりも下に集まっていること。
⑤投球の組み立てが頭の中でしっかりできているので、捕手のサインにもハッキリと首を振って自分の意思を表すること。

こう書いてくると、他チームの強打線と早く対戦している所が見たくなる。
ホントに楽しみな外国人投手が入って来て、早い段階で支配下になってよかったと思う。

他の金満球団に強奪されずにこのままドンドン活躍して行って欲しいのが本心である。
ビシエド、両マルティネスと共に、強力なキューバカルテットを形成してドラゴンズを牽引して行ってくれると確信できた「終戦の日」になった。

チームはかろうじて徳俵に足が残った感じで「ドラゴンズ終戦の日」は免れた。だがまだまだ予断を許さない日々が続いて行くことには変わりがない。

今日の大野に快刀乱麻のピッチングを期待するだけである。

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2020年8月15日 (土)

「終戦の日」はドラゴンズの為にあるのか?

#049 8/14(金) - 東京ドーム
巨 人 6 - 1 中 日

 

巨人と広島が底の状態だったとしても前2カードを4勝1敗1分で終えて、1日休養を挟んで上京して来たゲームだったので、もう少しいい戦いをやるのかと願う期待も虚しく、首位巨人との差を大いに実感させられてしまう完敗を見せてくれた。
選手は勿論、ベンチの中も全く覇気や元気が感じられない消化ゲームのように見えたのは何故だろう。
この年特別の変則スケジュールで、やはり疲れが溜まっているのだろう。
他チームを眺めてみると、主力も中堅も適度に休ませるマネージメントをしながらゲームを戦っているようだが、我が最下位弱小ドラゴンズは、一軍二軍の入れ替えも去年より大人しく、ずっーと決まった選手が特段の故障がない限り試合に出続けているように思える。世に言われる「働き方改革」から一番遠い所にいるチームになっているようだ。
石川昂、岡林、根尾の若手は二軍で鍛える方針でとっとと下に落としてしまい、いつも一緒で中堅の1割打者らの代打起用にも見飽きて、打つ前から期待が削がれてしまっているのが現実である。それでも限られた選手のままで入れ替えもせずに使い続けるベンチには勝算があっての起用なのだろうか。
打ってくれ!と運や偶然に期待するような起用だとしたら、それはひとえに首脳陣の怠慢であると言わなければならない。下には、上からの声掛けを期待しながら炎天下でゲームや練習をし続けている選手がドラゴンズの中にもいる筈だ。
疲れ切った1割打者を惰性で起用するのではなく、下から新たな選手を上げてそのやる気に賭けてみる想いはないのだろうか。
藤井、伊藤康、高松、石橋、滝野、大野、石垣、渡辺、それに平田、シエラら、一度上にいた選手らも張り切ってそのチャンスを虎視眈々と待ち詫びているのだ。
一軍も二軍もなく全員で1年を戦って行くのが、シーズン前の与田監督
の考えではなかったのか。

昨夜の非力で元気のない負け試合を観ながら、いつも以上に情けなくこのチームの行く末を案じてしまった。

松葉の厳しいストライクボール判定後にウィラーに被弾した時に見せた、グラブを投げつけるような悔しい仕草に他の選手やベンチは何を感じているのだろうか。
あのように気持ちを前面に出すような松葉の負けじ魂に、せめてもの救いを感じることができたが、他の選手の元気のない姿を始め、とりわけ与田監督の評論家然としたコメントはもう要らないのだ。

とにかく負けるにしてももっとしぶとく抵抗をするようなゲームを見せて貰えなければ、今季も今日の「終戦の日」に全てが終わってしまいそうな気がしてならない。

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2020年8月14日 (金)

与田監督の『いろいろ…』とは?

#048 8/12(水) - マツダスタジアム
広 島 1 - 4 中 日

 

2年ぶりにマツダで勝ち越しを決めた第3戦のヒーローは文句なく、前回DeNA戦の捲土重来を期して臨んだ柳である。この日の柳は7回までは完璧だった。被安打2、1四球で要所では3つの併殺に切って取る相手に隙を与えない見事なピッチングを見せた。
大野、梅津に倣えと去年のチーム最多勝の柳も、確実に完投を見据えたストライク先行のピッチングを企てていたように映った。打線も柳の気合い十分の投球に応えるように4回と6回に2点づつを奪い苦手ジョンソンを攻略KOして柳の背中をグッと押した。
8回、先頭の松山に足元を抜かれてセンター前に打たれノーアウトからの出塁を許した。続く會澤はボテボテのピッチャーゴロで松山が二塁へ、そして菊池に甘く入った高めのカーブをレフトフェンス直撃のツーベースを浴びて1点を献上するが、この日一番の甘いボールだったから悔いが残っただろう。
ここで、阿波野コーチがこの日初めてマウンドに駆け寄って来た。この時、柳は外野方向に身体を向けて、阿波野コーチのアドバイスに耳を傾ける感じを受けなかった。
打たれた原因は分かっているから大丈夫という意思表示をしているかのようだった。
続く田中を浅いセンターフライに打ち取りツーアウト、ネクストバッターサークルには坂倉が代打の準備をしていた。柳の中には、この回を終えて完投に向かう組み立てはおそらくできていたのだろう。しかし、ここで何と阿波野コーチが2度目のラインをまたごうとマウンドに向かった。
柳は、イヤイヤをするかのように今度はセカンド方面に向かって歩いて行くのが見えた。映像にはなかったが、この時既に与田監督は主審に交代を告げに向かっていただろう。
阿波野コーチやチームメイトに励まされる中を柳はマウンドを降りベンチに向かったのだった。
ベンチから飛び出してマウンドに向かう岡田とすれ違い様に柳が岡田のお尻をグラブで叩くのが分かった。
ベンチに戻った柳に近寄る伊東ヘッドが映ったが、柳の悔しさは画面からもハッキリと分かった。7回3分の2106球での交代となったのだ。

ゲームは岡田が代打の代打長野を打ち取り、9回は現在絶対守護神マルティネスが3人を完璧に抑えた。

試合後、柳はヒーローインタビューでは、2試合連続完投勝利した大野の名前を出して、大野のように最後まで行けなかった今日の自分に対して、最後まで行けるように練習して行きたいと殊勝に語っていた。
本当に悔しかったのだろうと解った。

同じく試合後与田監督は、柳の交代に関しての質問に、いつものように、
『いろいろ考えた中で…』と答えた。

選手の交代、選手の起用、選手の抹消と登録、そしてさまざまな采配、それらの説明を尋ねたいひとつひとつの質問に対して、与田監督は必ず『いろいろ…』という言い方をする。
しかし、その『いろいろ…』の意味を聞きたいから記者は皆んな尋ねているのだ。
今シーズン中に、ともするとクビを傾げたくなってしまう幾つかの疑問に対して与田監督が詳細に答えてくれる日は果たして来るのだろうか。
そんなことを考えながら、翌日根尾が抹消されたニュースを聞いた。

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2020年8月12日 (水)

たかが1本、されど1本。 やっぱり皆んながこの瞬間を待っていたのだ。

#047 8/11(火) - マツダスタジアム
広 島 1 - 8 中 日

 

9回にこの日5回目の打席が回ってきた根尾はDJジョンソンの初球チェンジアップを一二塁間に打ち返して、プロ入り17打席目で初ヒットを記録した。
表情を特別に変えることなく一塁ベース上に立つ根尾はどこかしら安堵しているようにも見えたが、本当は飛び上がるくらいに嬉しかったに違いない。
その後、ビシエドのライト前ヒットで二塁からホームインする根尾は溌剌として、初めて笑顔を見せながらベンチに帰還した。皆んなの祝福を受け、記念のボールを手にしてやっと打てた初ヒットにプロとしてのささやかではあるが確かな一歩を刻んだことを実感したのではないだろうか。
おめでとう!根尾昂!
ここから、500、1000、1500、2000と安打を重ねていって欲しいと、心からそう思った。

チームも苦手野村を攻略して久々に大差での勝利の日に、休養の大島の代役に抜擢され初の2番センターで出場して、初ヒットを記録できたことは、これから続く長い野球人生で決して忘れない、忘れてはいけない1日となった。

翌朝、今朝のトーチュウも、1面は待ってたとばかりに根尾初ヒットの祝福ページとなり、2面は先制ツーランの周平、3面は先発初勝利の福谷と福谷をリードして自身もマルチヒットで2打点の郡司が飾り、トーチュウ記者たちにとって最高の記事作りの日になったのがよく分かる。心なしか何処のページの記事も踊っていた。

そして改めて、皆んながこの日、根尾の初ヒットの日を心待ちにしていたのがよく分かるのだ。

それは、たった1本の渋いヒットではあるが、何よりも貴重な宝物のような1本である。

「たかが1本、されど1本」
この言葉を根尾に捧げたいと思うのだ。

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2020年8月11日 (火)

この時期にこういう新聞記事は、辛すぎるが…

#046 8/10(月・祝) - マツダスタジアム
広 島 6 - 1 中 日

 

巨人相手に2勝1分けの戦いをしてきたと思えないような弱いドラゴンズを露呈した敗戦となった昨夜の広島、これでロードは4勝14敗1分となり、敵地では借金10である。しかも敗戦の殆どが完敗であり、ビジター恐怖症の重症化は近年では他に例を見ない。
色々と手をうってはいるのだろうが、やることなすこと裏目に出る与田采配は敵の土地に呪われているとしか思えない。そろそろ「盛り塩」でもやらなきゃダメかも知れないと思うが…。

今朝のトーチュウを読みながら何故か途中で涙が出るほど哀しくなってきてしまった。

1面は遂に、今秋のドラフト候補に早稲田大学の155キロ即戦力左腕早川投手が急浮上と大々的に掲載されていた。
何でもこの投手の出身校が与田監督と同じ千葉県木更津総合高校ということと、来季は大野がFA権を取得してその去就が不透明ということから、この左腕をオフのドラフトで与田監督に「ゴッドハンド」を炸裂して欲しいというような、何とも苦し紛れの記事に思えた。何で今オフのドラフトなんだ?
トーチュウの苦渋を痛感してしまう。

2面では4回3失点で今季初登板の小笠原がまた二軍へという記事と、アリエル抹消の記事が…。
3面は、やっぱり小笠原のバント失敗にかこつけて「竜送れない」とバント成功率が6割そこそこでリーグ最下位であることと、根尾が代打で「また」三振という記事だった。
結局何処にも救いのある記事を見つけることはできなかった。

書いている記者の苦しみが伝わってくるが、読んでる方はいたたまれなくなってくる。

この時期にこのような記事ばかりのトーチュウも珍しく思えるが、おそらく明るい話題が見つからないのだろう。
コロナ禍の影響で取材がママならないのも理解できるが、こんな救いのない新聞ではトーチュウ読者の支持率は安倍内閣の支持率の低下に引けを取らないくらい低くなっているような気がしてならない。

監督やコーチ、選手や関係者も読んでいるだろうが、暗ーい気持ちで朝を迎えていると思うと益々辛くなる。

トーチュウがこれだから、他の新聞はと思ったら、スポニチでは、「ステイホーム竜」と書かれ、愛知県に現在緊急事態宣言が出されているとはいえ勝利まで自粛は求めてないと、ビジターでの戦績の酷さに対して皮肉たっぷりに揶揄されていた。
笑うに笑えない記事だが、広島の残り2つの結果次第では8月15日の終戦の日を待たずに、今季の終戦が決まってしまうかもしれない危険領域にいる。

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2020年8月10日 (月)

それでも1面は根尾だった。

#045 8/ 9(日) - ナゴヤドーム
中 日 2 - 2 巨
(延長10回規定により引き分け)

 

勝野は3首位を突っ走っていたジャイアンツも坂本、丸の極度の不振で夏休みムードを醸し出していたこの3連戦、横浜で痛い目にあってきた崖っぷちのドラゴンズにとって、首位ジャイアンツ相手の3連戦3連勝は想定外に訪れた大チャンスであった。

そしてこの日、7月に支配下になったばかりでファームでの好投が認められて一軍登録即先発マウンドに立つのはキューバ出身23歳のヤリエル・ロドリゲスだった。

ロドリゲスは初回から周囲の予想以上のピッチングを見せてくれた。

久しぶりにマスクを被った加藤はおそらくロドリゲスのボールを受けるのは初めてだったと思うが、非常にリズムの良いリードでロドリゲスを引っ張った。初回に飛び出した阿部のツーランホームランの2点を背中に、ロドリゲスは初登板と思えない堂々とした風情でジャイアンツ打線に立ち向かい、71死まで3四球だけのノーヒットノーランを続けていたのだ。

ドラゴンズはといえば、再三のチャンスを作るのだがやはり相変わらずの拙攻の連続で追加点をロドリゲスにプレゼントすることはできなかった。

4番岡本から始まる7回はひとつの山だと思えたが、先頭岡本を空振り三振に切り、ひょっとしてと思った矢先、大城に反対方向に上手く合わせられ、ツーベースを打たれてしまったのだ。

点差は2点、前の2打席では2つのショートゴロだったがタイミングは合っていたウィーラーさえ打ち取れれば次のパーラは全く合っていなかったので切り抜けると思っていたが、惜しくもウィーラーにスライダーを狙われて左中間にツーベースを許してしまい、1点差となった。投球数はまだ86球で余力は十分あったが、与田監督はここでロドリゲスを諦めるのだった。

次のパーラ、重信とロドリゲスにはまるで合ってなかったので、ここでの交代は勿体ないと思ったが、試合後与田監督は「交代という判断をしたことだけなので」と分かりきったコメントを残していた。

急遽の岡田は準備不足もあってか変化球のコントロールが定まらず12と追い込んだが四球を許し、祖父江にチェンジ、祖父江も代打北村にヒット、代打亀井に技ありの犠牲フライを与え同点に追いつかれてしまうのだった。

ロドリゲスが良すぎる位に良かったので、ブルペンでのリリーバー達の準備はどうだったのだろうか?疑問が残るリレーに思えた。

ゲームはその後両チーム合わせて8人の投手が投げ抜き、同点のまま引き分けに終わった。

ロドリゲスの抜群の投球がジャイアンツ打線を圧倒していただけに、この引き分けはドラゴンズにとっては痛かった。

そして、ドラマが最後の最後に起こった。ドラゴンズ最後の攻撃、簡単にツーアウトとなり、代打に送られたAマルが初球、フルスイングの空振りをした。どうやらこの時どこかを痛めたようでAマルが顔をちょっとしかめた。

トレーナーと与田監督が近寄るが、Aマルはベンチ奥に退いてしまった。

故障か⁈と思うや否や、何とストライクワンからの代打に根尾が出てきたのだ。ドーム中がこの日最高に沸いた瞬間だった。

しかし、また何故ここで根尾?と何処かモヤモヤした気持ちと打て!という気持ちが錯綜した。

根尾は何とかフルカウントまで持ってきたが、根尾への5球目田中豊の150キロの高めのストレートを空振り、根尾のナゴヤドーム初見参は三振に終わったのだ。根尾の三振と同時にゲームセット、同一カード対ジャイアンツ3連勝と初登板ロドリゲスの初勝利もなくなった。

ここでの根尾の起用、根尾のナゴヤドームデビューが中途半端な三振、皆んなが複雑な想い

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2020年8月 9日 (日)

土曜日の男誕生か!

#044 8/ 8(土) - ナゴヤドーム
中 日 3 - 1 巨

 

勝野は3試合連続クオリティー・スタートをやり遂げた。

7.258.18.8といずれも土曜日の登板でチームは勝ったが、残念ながら勝利投手になれたのは8.1だけだ。後は、同点と1点ビハインドで降板した後に、味方が勝ち越し逆転をして勝った試合である。

しかし、勝野が投げる土曜日は3週連続勝利を収めたことになる。

いずれも今まではナゴヤドームでの登板だったが、次週は初めて敵地東京ドームでの巨人戦になる予定だ。

本拠地以外での好投も期待したい。

勝野の3週間の成績は、20イニング、被安打11、与四球4、奪三振18、防御率0.90となっている。実に安定した立派な成績で「土曜日の男」の称号を与えてもいいのではないだろうか。

Aマルとの息もピッタリ合っていて、サタデーバッテリー フォー ザ ビクトリー とでも言っておこう。

 

開幕以来ずっと悩み続けて来た福田にも、久しぶりに綺麗な放物線を描きながら逆転スリーランホームランが左中間スタンドに飛び込んで行った。

打った瞬間にこの角度でも入るだろうと確信できる打球だった。思い出したこの感触を忘れずにいられれば、きっとこの後もコンスタントにホームランが飛び出すような気がする。

 

勝野の好投に応えた形の逆転弾となったが、今度は勝ち星が付くのに間に合うホームランを、是非期待したい所である。

 

今日は抹消した梅津に替わり、先日支配下に昇格したばかりで、23150キロ後半のストレートが武器のキューバから来たヤリエル・ロドリゲスが初登板する。初顔に弱いと言われてきているジャイアンツをきりきり舞いさせて是が非でも同一カード3連勝を飾って貰いたい所である。

 

コロナ禍中、特別な年のお盆休みの日曜である。感染予防に十分配慮して駆け付けてくれるファンの為に、今日こそは根尾のナゴヤドーム初登場を実現させて貰いたいと願う所だが、果たして。

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2020年8月 8日 (土)

2試合連続完投勝利は8年ぶり、あっぱれ大野

#043 8/ 7(金) - ナゴヤドーム
中 日 7 - 1 巨 人

 

この日、結局最後までファンお目当ての背番号7はグランドに立つことはできなかった。

守備固めでも代走でも何でもいいからグランドに立つ根尾を見たかったファンは100人中100人、巨人ファンも含めたドームに駆け付けた4970人全員だったのではないだろうか。

好投大野の前に8回を終わって716点差で昨夜のジャイアンツは既に戦意を喪失していたことも鑑み、最終回守備固めのレフトに武田でなく根尾を起用して欲しかった。

与田監督にはその余裕すらなかったのだろうか?ただでさえ与田ドラゴンズに対してのファン離れが加速している中でのファンサービスとして、昨夜の根尾起用はファン離れを食い止める機会だったような気もするが、残念でならなかった。

グランドを見つめるダッグアウトの根尾の何とも言えない表情が目蓋に焼き付いている。

今日こそは、地元ドームで駆け回る背番号7の勇姿が見たいと願っている。

 

昨夜の大野には終始余裕を感じることができた。開幕して勝てなかった余計なプレッシャーもなくなって、1週前のゲームで志願しての完投勝利を飾った自信が昨夜の大野の身体と心をしっかり支えていたように思えた。

ジャイアンツの重量打線を飲み込んで投げていたように見えたので、ハッキリ言って打たれて崩れる気配は最初から最後まで微塵も感じられなかった。

本当に頼もしい大野が蘇ってきたのを実感できた2試合連続完投勝利となった。梅津が右腕の違和感で抹消され、暗雲立ち込めているドラゴンズブルペンだったが、投手リーダー大野がどっしりとしたことで、梅津の不在時も他の投手陣が「大野に続け!」と踏ん張ってくれるような予感もしている。

 

首位を突っ走るジャイアンツ打線には現在若干の疲れが見て取れるから、ドラゴンズには3連勝するチャンスもあるように思える。苦手菅野もメルセデスも出てこないから、鬼の居ぬ間にではないが、是が非でも3つ頂いて広島に向かって貰いたいと思う。

 

今日は、武士の佇まいの勝野参上である。勝野の活躍と根尾の初ヒットを期待して止まない。

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2020年8月 7日 (金)

ファンが実況のテレビを消す時

#042 8/ 6(木) - 横浜スタジアム
DeNA 3 - 0 中 日

 

昨日のプロ野球で注目のニュースは、ジャイアンツの原監督が、大量点差になった負け試合に滅多打ちを喰らっていた投手に替えて何と野手の増田をリリーフに送ったことの是非だった。

まだブルペンには4人の投手がいたのにも関わらず、敢えて、そう完全に敢えて野手に投げさせたという原采配についての賛否が侃侃諤諤飛びかっていた。この采配の是非についてのコメントはまた機会ある時に改めてできればと思っている。

ジャイアンツOBの元監督堀内氏が、「これはやってはいけないこと」と言って、すぐにテレビを消したと怒りのコメントをしていた。

 

ファンやOB、チーム関係者等が試合途中でテレビを消すという時はどういう時だろうかと考えてみた。

 

昨夜の対ベイスターズ戦は観るべき場面は殆どなく完敗し、同一カード3連敗、今季ベイには敵地横浜では6連敗で勝利ゼロとなった。

しかも、前回の3連戦の投手と全く同じ、井納、濱口、大貫の3人にやられるという、実にプロとしては恥ずかしい結果だった。スコアラーやコーチは一体何してるんだといいたい。

工夫なく昨夜も4安打完封に終わったが、最後まで何ひとつ抵抗の形を見ることはできずに終わった。

そんな試合でも、ひとつのプレーにだけ、ファンが歓喜した。

3回裏の守りでレフトに入った根尾がレフト前ヒットを素早く取ってホームにレーザービームを見せて敵の走者を刺して追加点を防いだ場面である。

根尾の送球は、正に投手の送球に見えた。低いストレートボールが唸りを上げてAマルのキャッチミットにワンバウンドでストライク投球が入っていった。見事な送球であった。

1回裏のピンチで倉本の打ったレフトポール脇の打球をジャンプして逆シングルで好捕するファインプレーも見せていたが、2試合目のレフトでしっかり対応を見せた根尾であった。

 

しかし、打の方ではまだヒットは出ず2打席内野ゴロに終わっていたが、5回途中松葉が打ち込まれ降板する時に、与田監督は主審の所へ向かい、伊東ヘッドがレフトに向かってベンチの前で両手でバツを出していた。根尾はすぐにバツの意味が分からなかったのではないだろうか?

ここで根尾は交代となった。前の回最後のバッターになった根尾の所に投手を入れた訳だが、いい守りを見せていたのだからここでの交代には納得はいかなかった。2打席凡退というが、他のバッターも殆ど打ってないのだから根尾にチャンスを与え続けることの方が何倍も意義があると思えたが

このような選手交代に関しては度々おかしい采配を与田監督は見せるが、これではファンは離れて行く一方であると思うのだ。

冒頭の堀内氏の話に戻ろう。

野手増田がマウンドに上って来た時、テレビを消した堀内氏だったが、ドラゴンズファンの多くは、伊東ヘッドのバツサインを見て駆け足で根尾がベンチに戻って来た時、テレビを消したような気がしている。

 

そしてこれからも、根尾がスタメンにない時、根尾が交代になった時、ドラゴンズファンはテレビを消すのではないだろうか。

 

今、今年のドラゴンズの勝負に興味を持ち続けているファンはとても少なくなってしまっているような気がしてならない。

 

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2020年8月 6日 (木)

ドラゴンズ柳とベイスターズ佐野は明治大同級生だが…

#041 8/ 5(水) - 横浜スタジアム
DeNA 8 - 2 中 日

 

昨夜は久々先発柳が早々3回もたず、23分の156球被安打7与四死球2失点3でベイスターズ打線にKOされ、救援をした4投手全てが失点するという不様な敗戦を喫した。得点こそ28であるが、点差以上の完敗だった。

被安打14本与四死球6、失策は1だが記録に現れない残念なプレーも幾つかあり、しかもドラゴンズ側は3安打12三振と勝ち目があろうはずはなかった。

 

残酷にいえば、見るべき所が何処にもなかったゲームであった。

 

今日のSNSでは、どうせ今日も同じようにまけるんじゃねーの?と言った白けた投げやりなファンの書き込みが目立っていた。

とにかく打てない、守れない、抑えられない、ないないづくしの今のドラゴンズに光は?

 

期待した根尾のバットからもまだ快音は聞こえず、守備面でも慣れない外野でまだ落ち着いたプレーには及んでいない。せめて、根尾のバットから1本でいいから快音が響けばと願うばかりである。

 

昨夜は、要所要所でベイスターズの今季から筒香に代わって新4番を務める佐野恵太がタイムリーを打っていた。

2本のタイムリーとダメ押しの6号ソロホーマーで3打点猛打賞であった。

これで、セリーグの打撃成績は堂林を抜いて、.353で首位打者に躍り出た。

昨年までは貴重な代打の切り札的な存在だったが、筒香のメジャー行きでラミレス監督が白羽の矢を立てたのが、何とこの4年目佐野恵太だったのだ。

評論家の誰もの予想を裏切った起用だったと思う。だからこそ、ラミレス監督の眼の確かさというか、選手の心を掴む独特の洞察力に驚かされるのだ。

ラミレス監督の「慧眼」なんだろう。

 

そして更に驚くのは、2016年ドラフト入団はドラゴンズ1位の柳、ヤクルト2位の星と同じ明治大学同期の佐野だが

、何とドラフト9位だったのだ。

この年は明治大柳、創価大田中、桜美林大佐々木、と大学出身の投手の入団が多く、因みにこの日ベイスターズ先発の濱口も神奈川大卒でベイの外れの外れ1位入団だった。

全部で87人が指名されたが、何と佐野は86番目にベイスターズに指名された選手なのだ。

恐るべしベイスターズスカウトという所だろうか。

まあスカウトの眼が確かでも、監督に使われなければチャンスも与えられることなく球界を去って行く選手も多い中で、この佐野恵太は諦めかけていただろうドラフトから始まって、ラミレス監督とのいい出会いが味方してチャンスを与えられ、そしてそれをモノにすることができた数少ない成功者なのかもしれない。

 

昨夜、柳と佐野の闘う姿を見ながら色々なことを考えさせられたゲームにもなった。

負けたのは悔しいが、しみじみとした想いも湧き、人の持つ人生の不思議さなんかを感じてしまった。

 

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2020年8月 5日 (水)

井納が根尾に見せた意地の11球

#040 8/ 4(火) - 横浜スタジアム
DeNA 3 - 0 中 日

 

ワクワクドキドキで迎えた今シーズン初の一軍昇格根尾の打席だった。

立ちはだかるのはベテラン348年目の井納である。

奇しくもこの2人は今年2月の練習試合で対戦していた。

根尾が井納のストレートを初球をライト前に弾き返していたのだ。

井納と嶺井のバッテリーはそれを勿論よく覚えていて、この日根尾に打たれる訳にはいかない意地があったのだ。

そしてその初球、井納と嶺井の選択はフォークボールだった。根尾はそのフォークボールは見送った。

ストレート待ちの根尾は2球目同じコースに来た低めのストレートを渾身のフルスイングで振ったが、残念ながら根尾のバットは空を切った。体勢が崩れ落ちる程のフルスイングを根尾が見せた。3球目も殆ど同じ外角の低めにストレートが来たがこれには根尾の迷いが出て力のない空振りとなった。

12と追い込まれた根尾、緊張感が走った。井納、嶺井のベテランバッテリーは裏をかいたように内角一杯に力一杯のストレートを投げ込んだ。思わず根尾を腰を引いた、しかし148キロのうなるストレートは内一杯に決まった見事なストライクとなり見逃し三振となった。たった4球だったが、井納が根尾に譲らない意地を見せたのだ。

一点を見つめながらベンチに戻る根尾は、悔しさを決して表には出さなかった。ここが根尾が根尾たる所以なのだと思う。

昔流行ったCMのキャッチコピーに、

「男は黙って〜」という言葉があったが、正に根尾は黙って挑戦を繰り返す男なのだ。

 

この日の井納は根尾相手のみならず絶好調だったように見えた。7回をストライク先行のピッチングで82球無四球被安打6とドラゴンズ打線を圧倒してリリーバーにマウンドを譲った。

初ヒットを狙った根尾も2打席目打ち損ないのサードフライ、3打席目ショートゴロに打ち取られた。

井納が根尾に投じた11球は、魂の込もった意地の11球だった。1球たりとも打てるボールはなかったのだ。

このまま行けば次に井納と当たる可能性のある火曜日の横浜との対戦は1020日である。その頃には根尾も一軍のゲームにすっかり慣れていることだろう。2ヶ月半後に対戦する井納へのリベンジが見られるのを楽しみにしていようと思っている。

 

投手が左の石田に替わって、根尾は第4打席で代打を送られた。左投手をどちらかといえば得意にしている根尾にとっては本当はこの交代の方が悔しかったのかもしれない。残念な交代となった。

 

チームは完封負けを喫して、これでヤクルト戦から通算して19イニング無得点だ。点が取れなければ勝てない。

今夜は苦手の濱口、ドラゴンズには柳が戻ってくる。

 

さて果たして根尾はサウスポー相手に先発スタメンを与えられるだろうか。色々と注目点が多いゲームになる。

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2020年8月 4日 (火)

梅津に見た半端ない反骨心

#039◆ 8/ 2(日) - ナゴヤドーム
中 日 0 - 0 ヤクルト
(延長10回規定により引き分け)

 

遂に、今夜横浜スタジアムに登場する若武者がいる。

その名は勿論、根尾昂だ。

ファームで好成績を残して満を持しての一軍昇格である。

一軍ではそのポジションが不動の3

ショート京田、センター大島、ファーストビシエド以外のポジションは全てこなして上がって来た。

ファーム仁村監督の計らいである。

内野のサードもセカンドも、外野のレフトもライトも実にそつなくこなしていたのを知っている。昨年の不安定だった課題のスローイングも克服して今年は送球ミスの失策もなくなった。

与田監督は、何処でどういう形での起用を考えているのか分からないが、楽しみである。

ドラゴンズファンは皆、思い切って先発で使うサプライズを期待しているのでないだろうか。

1番レフト根尾というスタメンを見たいものである。

 

対ヤクルト戦の3タテは惜しくもならなかったが、大野、勝野に続いた梅津は、痺れる位気合いの入った10127球完投を成し遂げて見せた。

ヤクルトのベテランサブマリン山中もドラゴンズ打線を完璧に手玉に取るピッチングを披露した。

ガッツ溢れる梅津を見ていたら、全く打たれる気はしなかったが、それ以上に山中をドラゴンズ打線が打つ気配はなかったのが哀しかった。

10回を1人で投げ切ったが、スコアレスドロー00の引き分けに終わり、梅津は試合後「投げ切ったことよりも勝てなかったことの方が悔しい!」と言った。ホントに悔しかったんだろうと思う。前回は好投していて勝っていたが6回で降板させられて、その後リリーフ陣が逆転されていた。

何としても自分で最後まで投げるという強い意志を持って臨んだ試合だったに違いない。そしてその意志を貫いて105安打完封という、勝っていればその称号が付いたのだから、梅津の悔しさは想像できる。

1打席目で送りバントを失敗したことも自分としては情けなく悔しかっただろう。2打席、3打席と三振に終わるのだが、そのスイングの強さは半端なかった。何とか自分のバットでとの想いは誰よりも強く見えたのだ。

投げることも、打つことも、走ることも、全てが全力の梅津には感動すら覚える。それだけにこの日は勝たせてやりたかった。与田監督もそんな梅津への想いをコメントしていた。

 

宮城県出身24歳の梅津は、15歳の時東日本大震災で被災した。その後仙台育英高校、東洋大と進むが、ある意味では怪我との戦いの日々だったと聞く。

昨年入団後も腕の故障が見つかりデビューが同期の上茶谷や甲斐野の2人にはかなり遅れたのだ。

チームスタッフとの懸命なリハビリの積み重ねの末、昨年後半デビュー以来順調にここまで歩んできている。

その負けん気の強さを武器に1試合1試合経験を積むごとに、その「凄さ」を表すようになってきたのを感じる。

「不屈」という言葉が本当にふさわしい男である。

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2020年8月 2日 (日)

武士の佇まい、勝野昌慶(あきよし)

#038 8/ 1(土) - ナゴヤドーム
中 日 3 - 1 ヤクルト

 

マウンドには、絶対に歯を見せず、笑わず、決して感情を表に出さず、何かをずっと噛み締めて投げ続ける佇まいの投手がいる。

背番号41、岐阜県出身2年目23歳、

勝野昌慶だ。

 

坂口と青木が戻ったヤクルト打線は強力である。しかし、勝野はひるむことなく堂々と初回から立ち向かって行くのだ。先週、25日の阪神戦の好調を引き続き持続して、ストライク先行でバッターに決してイニシアチブを与えない投球を見せた。

今回は自己最長の8イニングを投げて

110球被安打4、失点1、無四球の堂々たるピッチングだった。

ヤクルトエース小川との投げ合いに一歩も譲ることなく8回を投げ切った勝野の表情は充実の輝きがあった。

先日と同じく同点でマウンドを降りて味方の攻撃をダッグアウトの最前列で応援する勝野の顔にはやはり武士の佇まいを感じるのだ。

 

マウンドでも、喜怒哀楽を見せることなく凛々しい出で立ちで黙々と投げる姿には、往年の41番浅尾拓也を彷彿とさせる。10年前、快刀乱麻の大車輪の活躍の浅尾を見ていただろう勝野は、まだ小学校6年生位だったろうか。

 

大好きな地元球団に入団して、憧れの浅尾の背番号41番を引き継いだ勝野は今まさに、ドラゴンズでの第241番伝説を作り始めたばかりである。

 

勝野の素晴らしいピッチングに応えて8回福田のセカンドベースへのヘッドスライディングのツーベースを皮切りにチームメイトが勝ち越しの2点をヤクルトエース小川からもぎ取ってくれた。

武田のナイスバント、大島のタイムリーで奪い取った大事な2点を防御率0点台のマルティネスがしっかり守り、勝野に今季初勝利、プロ入り2勝目をプレゼントした。12ヶ月ぶりの勝利となった。

 

勝野にはこのまま攻め続けるピッチングスタイルを全うしてローテーションを最後まで守って投げ続けて行って貰いたい。

ファームコーチの浅尾が、この日の為に共に故障を乗り越えた勝野の凛々しい姿に目を細めているに違いない。

 

おめでとう!勝野。

 

尾張の武士の凛々しい佇まいをずっと持ち続けてくれ!勝野昌慶!

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2020年8月 1日 (土)

大野は完投がよく似合う

#037 7/31(金) - ナゴヤドーム
中 日 5 - 3 ヤクルト

 

8回を3人で打ち取ってベンチに戻り左奥の定位置に坐って汗を拭く大野に与田監督が近づいて行くのが見えた。

「まさか!交代か?」そう思ったが、

与田監督が珍しく大野の脇に腰を下ろして何かを喋っている。

大野の顔が見えた。薄ら笑いを浮かべながら何かを訴えているようだ。

その間は数分だったが、与田監督が軽く大野の左肩を叩いて離れて行った。

通常の交代なら、グータッチで「ごくろうさん!」となる筈だが違った。

「続投」だ。大野が「続投」を訴えたのだろう。

そして最終回のマウンドに大野は向かって行った。

いよいよ、初勝利か!チーム初の完投か!その時がやっと近づいて来た。

ヤクルトの打順は1番からだ。

1人出せば、4番村上に繋がる。

しかも、この日大野は村上に手痛い一発を浴びている。

まず荒木をライトフライに、塩見を三振と順調に2つのアウトを取った。

この次の曲者山崎が鍵である。

とにかくしぶとく選球眼がよく、この日与えた1個の四球もこの山崎だった。

大野、木下のバッテリーは、攻めて攻めて攻めまくる投球で山崎に挑んだ。

しかし、フルカウントから粘る山崎に根負けをして歩かせてしまうのだ。

そして、村上だ。

しかし、考えようには大野にとって、完投勝利の締め括りとするバッターとしては文句のない村上である。

この若きヤクルトの4番に被ホームランのリベンジを果たす絶好のチャンスである。

113球目、大野の渾身の145キロのストレートに押された村上は打ち上げた。ライトフライに終わり、大野の今季初勝利、しかも完投というおまけがついた。

開幕投手から7試合目、128球の見事な完投勝利となった。

村上の打球がフラッとライト前に上がった時、大野は吠えた。4499人の観客のドームに大野の「ヨッシャー」の雄叫びは実況音声にしっかり入っていた。余程嬉しかったのだろう。

619日に神宮の雨中で開幕してから43日間、勝てなかった開幕投手の忸怩たる想いは尋常ではなかっただろう。

これで、何かつっかい棒が外れて大野の快進撃が始まる予感がしている。

 

大野には完投がよく似合う!

本当に改めてそう思えた7月最後の夜となった。

 

周平、ビシエド、阿部の新クリーンアップが全打点を稼ぎ、エースが完投勝利した理想的なゲームとなった。

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