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2021年5月16日 (日)

解説のしようのない試合

#040◆ 5/15(土) ― バンテリンドームナゴヤ
 中 日  0  -   5  ヤクルト

 

 

遂にこんな日が来てしまった。

解説者が解説のしようがない試合が現実に目の前で展開されていたのだ。
打ったヒットは3本、初回一死から京田がショート内野安打で出塁したが、福田のスリーツーで走って三振ゲッツーでチェンジ、3回一死から石橋にセンター前が出て福谷が送ったが、得点圏打率が今年も低い大島が凡打で無得点、7回またまた一死から福田に三塁線突破のツーベースが出たがビシエド、周平が凡退してジエンド、この3つの出塁だけが得点できるチャンスだったが、後は凡打と三振の山でヤクルト小川に無四球99球完封を許してしまうのだ。

一方福谷は初回の1失点で6回途中まで打たれながらも要所を締めて力投してきたが、一死一三塁から打ち取ったサンタナのショートゴロが、京田のグラブの下を抜けて(記録は安打)タイムリーになったので気落ちしたのか続く西浦をストレートで歩かせて満塁にしてしまった所でマウンドを降りた。リリーフの谷元が後続をピシャっと切り追加点を許さなかったが、結局この2点目が重かった。
通常の京田なら問題なくゲッツーが取れていた打球だったのに、この時の京田のグラブさばきが妙に雑に見えたのがやはり福谷にはこたえたに違いないと思えた。

このゲームではもうひとつ福谷を狂わせた出来事があった。
初回立ち上がりのヤクルトの攻撃時に起きたことだ。
先頭山崎に初球をレフト前に持って行かれて2番中村を迎えたが、その3球目のファールチップが自打球となり中村の右爪先辺りを直撃した。倒れて痛がる中村はコーチらに抱えられてやっとの姿でベンチ裏に治療に消えた。
見た感じでは多分出場は無理のような痛がり方だったし、いつまで経っても出て来る気配もなかった。ただただ無為の時間だけが、ダラダラと過ぎて行き、審判団からの説明もなく、マウンドに所在なげに立ち尽くしている福谷がいた。捕手石橋も内野陣もコーチも誰一人と福谷のそばに行くこともなく、時間だけが過ぎて行った。
暫くして何事もなかったかのように中村がバッターボックスに戻ってきたが、その間の時が止まっていたような時間は10分近かったと思う。いや正確には分からないが、体感的にはもっともっと長く感じた。
プレーボールがかかり、たった4球投げただけで訪れたこの空白の数分間が福谷の精神を狂わせるのには十分だったように思えた。
温まり始めた身体と心が一気に試合開始直後にクールダウンしてしまうことほど、投手を狂わせることはないからだ。
誰にも予想できなかったこの不自然なまでの間ではあったが、孤独の中に佇むしかなかった福谷の心に寄り添える誰かがいたら、初回の失点は防げたと思えて残念でならない。

不運といえばそれまでだが、初回の中村自打球事件と、6回の京田の魔がさしたような雑なプレーが、福谷とチームを負のドン底に陥れたゲームとなった。

このゲームの解説は、両チームに縁のある川崎憲次郎氏だったが、最後の最後まで何をどう言ったらいいのか分からないような感じで終わったように思えた。ドラゴンズにはズルズル行かないように何かを変えて頑張って貰うしかないと締めていたが、そうしか言えないだろうと同情した。

とにかく、次の柳がこのどんよりとした負のスパイラルに巻き込まれないことだけを祈ろうと思っている。

 

 

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