2017年5月26日 (金)

たかが2敗のDeNA戦だった!

◆ 5/25(木) ― 横浜スタジアム
 DeNA 13 - 5 中 日

最下位ながらドラゴンズをここまで必死に支えて来た2人の助っ人投手が揃ってDeNA打線につかまり3連戦を負け越してしまった。
初戦のバルデスも昨夜のジョーダンも、同様なやられ方をした。2試合共に打線が活発で取りつ取られつの展開の試合になっていて、その流れに巻き込まれてしまったような投球をしていたように見えた。そこまでの試合のように点が全く入らないような緊張感に溢れる試合とは程遠い試合展開で、バルデスもジョーダンも試合中に修正できずにそれぞれ5失点、10失点でマウンドを降りてしまった。毎回毎回完璧なピッチングができる訳ではないので、こんな日もあると思っているが、2人が共通してやられた選手がいた。ヤクルトから移籍して来た田中博康である。バルデスは同点時に勝ち越しの5点目のタイムリーを浴び、ジョーダンは2度2点タイムリーを浴びて突き放された。田中博康といえば、外角寄りの球をしぶとく右に左に打ち分けるうまさがあるバッターでありどちらかと言えば内に弱点がある。バルデス、ジョーダンの両方をリードしていたのは、松井雅だった。
この所で勝ち試合が多かったので、松井雅の拙いリードがあまり目立たなかったので敢えて指摘はして来なかったが、決していいリードをしていた訳ではなかった。
バルデス、ジョーダンが田中博康という同じバッターに大事な局面で同じ様にやられるという所にこの捕手の問題があることに違いない。
打たれた球はいずれも外から真ん中に入ってくる真っ直ぐかスライダーだった。真っ直ぐは引っ張られて、スライダーは右におっつけられた打球だった。思い切って内を突くリードは見られず、2人共同じ様にやられていたのに首を振るしかなかったのだ。
この松井雅に関しては言っても無駄なのでこれ以上書かないが、森采配も少し残念だった。
やはり、この日のジョーダンもバルデス同様、引っ張り過ぎたと思う。試合の中で修正、立ち直る気配がないのをもう少し早く察して2番手に繋いでおけば、相手打線の爆発をもう少し軽くできたかもしれないと思う。
完全に火が着いて燃え盛ってからのリレーだったので後から登板する中継ぎ投手も大変だっただろうと察してしまう。
DeNAに1勝2敗は誤算だったが、たかが2敗と思った方がいいかもしれない。平田にも待望の一発が出たし、ビシエドも3試合連発弾を放ったし、大島も好調を取り戻し、京田は連続試合安打を13まで伸ばしたし、打線はいい感じで回っているので心配は要らない。
たまたまずっと好投して来た2人の助っ人投手が打たれただけと思った方がいいのだろう。
今夜こそ、小笠原に勝ちがつくように…。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年5月25日 (木)

異次元の走塁技術を持つ京田

◆ 5/24(水) ― 横浜スタジアム
 DeNA 2 - 4 中 日

これはひょっとしたら物凄い新人選手が入団したのかもしれないと思った昨夜のゲームだった。
新入団ルーキーでここまで45試合中43試合に出場している京田陽太は、メキメキとプロとしての力を付け始めているように見える。非力だったバッティングも相手投手の攻めに対応するバッティングの工夫が随所に見え始めている。昨夜は4打数4安打で、12試合連続安打を記録している。5月も後一週間を残して、月刊MVPの有力な候補にも名を連ねている。打率も4月は2割そこそこを行ったり来たりしていたが、今は.288で打撃成績12位まで上げて来ている。守備面ではまだまだ時折雑な暴投や落球、後逸をすることもあり完璧には程遠いが、先日このブログでも指摘したが自分の左側を抜けて行く打球への対応に課題があると京田自身も語っていて、少しずつその努力が実りつつあるように打球に対して最初の一歩が早くなっているように伺えるから凄い。
本人がプロとしての自覚に対してなす努力が人一倍であることの現れでもあり、本当に凄い選手になって行くのではという期待がドンドン膨らんで行くから嬉しい限りである。
そしと何より凄かったのは、走塁技術、走塁のセンスである。普通の三塁打が、ちょっとした相手野手のスキを感じるや否や素早い判断でホームを狙い半ばランニングホームランのようにしてしまった走塁には度肝を抜かれた。更に、たったひとつのワイルドピッチに対して、セカンドから一気にホームに突入してしまう判断を咄嗟にする走塁勘といおうかその卓越したセンスに驚かされたのだ。捕手の戸柱の動きを熟視しながら三塁ベースを蹴りホームに躊躇なく向かったその走塁のスピードには改めてビックリである。目の前を走り去る京田のスピードにサードベースコーチ奈良原もたまげたのではないだろうか。一瞬の出来事だったが、異次元の走塁技術に他ならない。試合後、ラミレス監督もその走塁の素晴らしさを讃え、一層警戒する必要があると述べていた。
森監督は、敢えてその凄い走塁は当たり前のように扱いながら、進化している打撃を評価してやってほしいとか述べて煙に巻いていたのが森監督らしくて笑えてしまう所でもある。
京田の為にあった昨夜のゲームだが、鈴木翔太の粘り強いピッチングにも成長を感じた。四球や死球、ワイルドピッチなども目立ちまだまだ不安定さは免れないが、向かい立つ打者にひるまず向かって行く姿にはある種の自信のようなものを感じる。プロの投手として先日1勝を上げたことが相当の自信になっているのではないだろうか。ボールが先行しても向かって行くピッチングには二桁勝てる投手になりそうな予感がしたのは僕だけではないだろう。
京田も鈴木も、若きドラゴンズの未来を造って行く大事な大事な選手であると思うとワクワクして来る。
昨夜勝利した瞬間のナインやベンチの表情を見てるとおよそ最下位に低迷しているチームには見えない位明るかったのが嬉しくて仕方がなかった。
毎試合毎試合若く新しいヒーローが誕生しそうな予感がしてとても楽しみになって来た。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年5月24日 (水)

バルデスの不思議

◆ 5/23(火) ― 横浜スタジアム
 DeNA 9 - 4 中 日

まもなく今夜のゲームが始まりそうな時間になってしまいました。昨日今日とちょっとスケジュールが立て込んでしまい昨日のゲームのブログが遅くなりました。

安定感抜群のピッチングを開幕以来9試合続けて来たバルデスが昨夜、残念ながら「らしくないピッチング」を見せてくれちゃいました。打線の援護に全く恵まれなかった昨日以前の9試合と違って、昨日は珍しく先制、勝ち越しと相手よりも先に先に得点をあげる打撃陣の頑張りがありました。が、逆にバルデスは入れて貰った得点をそのまま同じだけ吐き出すピッチングをしてしまいました。上手くいかないものだなあと溜息がベンチから聞こえて来そうな感じです。
新聞も森監督も、援護がない方がいいピッチングをする不思議なバルデスについて論評していました。
1回に2点取りその裏2点を取られましたが、3回に再びビシエドのライトスタンドへのホームランが出た時は、5連勝間違いなしと思ってみていました。しかし、その裏バルデスが相手の4番筒香に同じようにツーランホームランを浴びてしまい、風雲急を告げるゲームになってしまいました。
結果は6回に田中浩康にタイムリーを浴びてリードを許したまま5失点でバルデスは降板し、リリーフした佐藤もDeNA打線につかまって4失点で4ー9で敗れました。

ドラゴンズファンには、ビシエド、大島が好調を維持しているのが頼もしいし、何より待ちに待ったルーキー柳が登板したことが嬉しい話題となりました。1イニングでしたが無難に投げ終えた柳は大いに期待が持てる投げっぷりだったと思います。
バルデスの珍しい乱調ぶりに連勝は止まってしまいましたが、話題は前向きなネタが多く楽しみなドラゴンズです。

今日の試合が始まりました!
ドラゴンズは鈴木翔太が先発です。
自分の良さをいかに出せるかが勝負です。
頑張って2勝目を上げて貰いたいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年5月22日 (月)

リリーフ陣が死なないように…

◆ 5/21(日) ― ナゴヤドーム
 中 日 7 - 4 広 島

同一カード3連勝を対広島に決めた瞬間、満面笑みの嬉しそうな吉見がナインに押し出されて勝利の握手の列の先頭に立っていた。皆んなに頭を下げる吉見の律儀な風景だったが、この1勝が本人にとってもチームにとってもどんなに大きなものであるかは語るまでもない。
解説の金村氏が繰り返し、開幕して好投しても勝てなかった吉見が1点もやれないという窮屈なピッチングをして来たが、この勝利をきっかけにまた吉見らしい伸びやかなピッチングが戻って来てドンドン勝てるようになるに違いないと言っていたのが印象的だった。
この日は5回87球被安打3失点1でマウンドを降りたが、次の登板からは7回8回を投げる逞しいエースの姿が戻って来るだろう。
しかし、これで岩瀬、三ッ間、田島は4連投である。
接戦が続く展開でやむを得ない所もあるが、それにしても登板過多である。4連勝中、他には伊藤が2試合佐藤が1試合投げているが、4連投の3人は1試合1イニング以内ではあるが、壊れてしまわないか心配だ。勝ちパターンの投手に頼らざるを得ない試合が続くがファームから調子が上がっている浅尾、福谷を上げて来ても良いのではと思うのだが…。
長丁場のシーズンでこれからもっともっと暑くなりバテる季節に入って行くから休ませながら沢山のスタッフで交代交代登板させる工夫を森監督、友利コーチにはお願いしたい。

攻撃陣は段々頼もしくなって来た。
大島が打ち、ビシエドが打ち、ゲレーロが打ち、京田も安定した力が出せるようになり、亀沢ら脇役も頑張っている。後は主砲の平田待ちである。
1点でも多く取って、ピッチングスタッフを少しでも楽にして貰いたいと願っている。
  昨日で借金が8になった。交流戦前残り6試合である。
6連勝が理想だが、そう簡単でもないだろう。
何とか4勝2敗、借金6で交流戦に入って行って貰いたい所である。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年5月21日 (日)

いよいよ吉見の番だ!

◆ 5/20(土) ― ナゴヤドーム
 中 日 2 - 1 広 島

1点差を逃げ切る為に、田島が前日の汚名挽回とクローザーとして連日のマウンドに上がっていた。
受けるマスクは松井雅、今日こそはと気張る田島だがこの日もボールが引っかかり気味である。
そして結局先頭の丸を歩かせてしまうのだ。
しかし、四球を1つ出して目が覚めたのかここから本来の田島のボールが行き始めた。4番鈴木をセンターフライ、5番安部を三振に打ち取りツーアウト、そして6番の松山をツーストライクナッシングと追い込み、今日は大丈夫だろうと思えた矢先、また松井雅の病気が顔を出した。何と外角に1球ボールを要求している。追い込まれて焦る松山には3球勝負で行くべきだ、さもなければ外角ではなく真ん中から内よりの低めにワンバウンドする位のシンカー系のボールを要求すれば空振りが取れるはずだと思うが、結局何の意味もなさない外角の完全なボールを投げさせるのだった、
カウントが1ー2になり、次の球が真ん中に入るのをライト前に弾き返されてピンチが広がって行くのだ。
さらにワイルドピッチで三塁にランナーが進塁し、にわかに大ピンチとなって行く。しかし、かろうじて會澤がボールツーから3球目のボールに手を出し、内野フライを打ち上げてくれてゲームセットとなる。
形としては1点差を逃げ切りセーブを上げる田島ではあったが、実に薄氷を踏む綱渡りのマウンドだった。
それもこれも、たった1球の無駄球が招いたことによるものである。松井雅が起用される試合が続いているのも、ここの所の好調なバッティングを買われてのことだと思うが、とにかく意味のない無駄球をお約束のように投げさせるのだけはやめて貰いたいものだ。

これで広島に連勝、今季初の3連勝だ。
又吉も好投し対広島戦のリベンジも果たした。
いよいよ、本当にいよいよ、吉見の番である。
吉見が広島を抑えて同一カード3連勝を果たせば一気に交流戦前の怒濤の逆襲作戦が成功しそうである。
頑張れ!吉見。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年5月20日 (土)

劇的勝利に敢えて苦言を!

◆ 5/19(金) ― ナゴヤドーム
 中 日 5χ - 3 広 島
 (延長10回サヨナラ)

久々の連勝!しかも劇的な延長10回ビシエドのサヨナラホームランでの決着、今季広島に初勝利の夜になった。
昨日も書いたように「勝つ」ことは何よりである。
しかし、やはり一言記しておこうと思う。
昨夜はやはり、田島で逃げ切っておかなくては本当にナイスな勝利とは言えない。6回に追い付かれた裏に飛び出したゲレーロの勝ち越しホームランの虎の子の1点を岩瀬、三ッ間がパンフェクトに守り、迎えた最終回満を持して登板したクローザー田島が二者連続三振で後アウト1つまで行ったのだから、ここはこのまま終えなければいけないのだ。代打西川にストレートの四球、田中に初球デッドボールでは話にならない。広島を寝たままにして勝つのが、本当のクローザーの仕事である。
バットの振れている菊池にタイムリーを打たれるのが目に見えていた田島には余裕のなさが伺われた。
田島には、精神的にもっと強くなって貰いたい。

あともうひとつ苦言を!いや期待を込めての苦言を言いたい。ルーキー京田の守りである。
昨夜は同点に追い付かれた後の代打松山のショート後方に上がったテキサスヒット性のフライを背走してキャッチする超ナイスプレーを見せてくれた。逆転のピンチを救ったファインプレーであった。
がしかしである。9回田島が菊池に打たれたショート脇を抜けるセンター前の当たり、あれには何とか飛びついて止めて貰いたかった。京田のグラブ脇をセンターに抜けて行く打球が矢鱈と目立つのだが、三遊間寄りの動きはかなり俊敏なのに比べて逆のセカンドベース寄りの打球への一歩が今ひとつ遅いように感じられてならない。
京田が名ショートになる為には、セカンドベース寄りの一歩をとにかく練習して貰いたい。
そうすれば鬼に金棒である。
驚異の守備範囲を誇る遊撃手の誕生を大いに期待しながら京田には厳しい視線を送り続けて行きたいと思っている。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年5月19日 (金)

『勝つ』ことにまさるものなし!

◆ 5/18(木) ― 阪神甲子園球場
  阪 神 1 - 2 中 日

やっとこさ、勝った!という夜になった。
久しぶりに美味いビールを飲んだ人たちも多かったのではと思えば、勝つことこそがやはり一番のファンサービスなんだろうと思う。
強かった落合政権時代監督自身がいつも言い続けていたことでもある。当時の少ない得点を守り切って勝っていた落合野球を揶揄するファンも少なくはなかったが、やはり振り返ると「また勝った」「また負けなかった」という結果が我々ファンの日常生活にどのくらいの心の健康をもたらしていたかを思えば、勝つという事実に叶うものはなかったと思う訳である。

言いたいことは山ほどあり注文も多い試合だったが、昨夜に関してはとりあえず良しとしておこうと思う。

またジョーダンが勝利の使者のような存在になってくれた。今季セリーグで巨人の菅野と並び安定性抜群のメッセンジャーに投げ勝ったのだから、そりゃジョーダンは大したもんだと思う訳である。荒木と平田の連打で勝ち越した後の8回にもマウンドに立ったジョーダンを見て安心したのだが、1人抑えてすぐに三ッ間が出て来た時は慌てた。ベンチの焦りが手に取るように感じられたからだ。三ッ間は一度もっと楽な所で投げさせて自信を取り戻してからの起用がいいと思っていたので心配した。登板してすぐ四球を出したのを見てハラハラしたが、その後の中谷をレフトフライに打ち取りホッとした。続いて鳥谷に岩瀬をぶつけたが、好調鳥谷とはまともに勝負を最初からしない体で歩かせ、上本で打ち取った岩瀬はベテランならではの計算だった。
これでクローザー田島に繋ぐリレーが完成した。
田島は1人四球を出すが後続を抑えて3連敗を免れた。

荒木が猛打賞でハッスル、2000本まで残り12本としてその日の到来を近くに引き寄せたし、平田が大島の死球禍による欠場に替わって入った3番で最後の最後で答えを出した。主力の活躍で勝てた試合だったことにも大きな意味があり、今日から名古屋に戻ってのカープ3連戦にも弾みをつけられた。

とにもかくにもなりふり構わず泥臭くガツガツと勝つことだけに専念した試合を今日からは見せて貰いたい。
交流戦まで残りあと3カード、何とか借金を5位まで減らしてくれると嬉しいが…。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年5月18日 (木)

野球の神様に見捨てられた森采配の行き先は?

◆ 5/17(水) ― 阪神甲子園球場
  阪 神 2 - 1 中 日

8回116球被安打3、6奪三振与四球2、失点2、完投。
これが昨夜のバルデスの投球成績である。
立派な完投勝利投手の成績である。
しかし、負けた!何故だ?
ドラゴンズは8安打を放ち、塁上を5度賑わせて取った得点が1、平田のセンター前タイムリー1本だった。
平田のタイムリーで同点に追いついて更に一死一三塁7回の最大のチャンスに、阪神は好投能見を思い切って桑原に替えた。本来ならここでドラゴンズも動くべきだと思うのだが、堂上をそのまま策なくただ打たせた。
堂上は相手チームを揺さぶる様子もなくあたかもクリーンアップの打者のように大きなスゥィングをしていた。
150キロ連発の桑原のストレートに負けた打球はファールが精一杯のように見えた。それなりにファールで粘りはしたが、最後は鋭い低めのカットボールに空振り三振を喫してしまいツーアウト。問題は次である。
バルデスは杉山を相手に阪神を7回までスイスイと原口に打たれた5回のホームラン1本だけに抑え、四球も与えてなかった。無駄なボールは1球たりともなく完璧なピッチングを繰り広げていたのだ。ホームラン以外は完全にパーフェクト状態だったのだ。
しかし、しかしである、その杉山に代打藤井を送ってしまうのだ。藤井は初球を敢え無くショートにゴロを転がし逆転のチャンスを潰してしまった。
森監督に勝ち運があるならば、果たしてこの采配を、このような選手起用をしているだろうか?
最大ののピンチにオーソドックスなプレイヤー堂上は相手にとってプレッシャーは最小であろう。小技もなく何らかの揺さぶりも見せないドラゴンズの姿勢を力勝負と捉える阪神には楽だと言えた。相手がいやがる選手起用をしなくては拮抗した局面をこじ開けることは難しいのだと思う。ならばここは代打工藤か亀沢ではなかっただろうか?そして、工藤か亀沢で上手く行かなかったとしても次の杉山は替えるべきではなかったと思うのだ。バルデスを替える選択肢は考えられかったのだから…。いいリズムを作り続けている相棒杉山の交代にはリスクが多すぎるのだ。結局、堂上をそのまま打たせて失敗、杉山にも代打藤井を送って失敗。実はこの采配の結果で昨夜の勝ち運は雲散霧消して行ってしまっていたのだ。

8回からは野球の神様からも呪われているかのような負け運のシンボル松井雅が登場して来てしまう。松井雅は先日、スタメン発表後の試合前に相手チームの練習ボールを顔に受けてしまうという考えられない程の不運な男である。その試合は申し訳ないが松井雅の負傷欠場のお陰でチームは連敗を脱出するのだ。
奇跡的な9回にビシエドの逆転スリーランが飛び出す勝利だった。松井雅の怪我もビシエドの逆転ホームランもなかなか考えられない出来事だとしたら、これは松井雅がいかに疫病神であるかという証明のようにも思えた現象であった。

松井雅に替わったことによるバルデスへの影響は7回には現れなかったが、阪神の早打ちに助けられたものだった。松井雅は初球の入りが外のストライクというデータによる早打ち作戦のように見えた。そしてそのデータによる阪神の早打ち作戦が8回には功を奏してしまう。
8回、一死後唯一ホームランを打たれている原口を嫌がったのか珍しくストレートで歩かせ(初四球)、梅野に送りバントを初球に決められ、前の回守りから9番に入っていた高山に何と初球を狙われセンターオーバーの勝ち越しツーベースを打たれてしまうのだ(2本目のヒット)。
打たれたボールは外よりの低めのストライクのストレートだった。
   ここでも細かい話だが記しておこうと思う。
8回の原口への四球だが、初球の入りは外のスライダーだった。おそらくストライクのスライダー要求だったのだろう。原口の初球を狙っているのが見え見えなのを察したバルデスがストライクを嫌がってバットの届かない所へボールのスライダーをわざと投げたのではないだろうか。この段階で捕手松井雅と意志の疎通を欠いているバルデスを何となく感じてしまった。そして、何となく原口をストレートの四球で歩かせてしまったように思えた。この微妙な意志の疎通のズレが、梅野、高山への初球の入りの甘さに繋がって行ったような気がしてならない。悪魔に魅入られた2球になってしまったのだ。
リードされたバルデスはその後自分を取り戻し、ピンチを作るが自分のペースで松井雅のサインに沢山首を振りながら後続を断ち8回を投げ切った。
杉山を替えた影響は結果以上に甚大だったのだ。

最終回に訪れたラストチャンス一死一三塁に、何と疫病神松井雅に初球にセフティスクイズのサインを森は出したのだ。
そのまま打席に立たせたことにも疑問が残るが、大事な局面にスクイズをこの疫病神に…!決まる筈がない。
自分も生きようとしたのか、慌てて走り出すような中途半端な姿勢で試みたスクイズバントはファーストファールフライになり作戦大失敗に終わるのだ。ついている選手ならこれがファールになりもう一度チャンスを貰えるのだが、この疫病神には初球失敗の鉄槌が下ってしまうのだ。ここでも代打はなかったのか?工藤もバントの上手い木下もいたのに…。
最後の打者は代打周平だった。大ピンチを逃れ開き直ったドリスの力一杯のクソボールを2球続けて空振りした無様な格好の三振で全てが終わってしまった。

ことごとく、野球の神様に見捨てられた森采配はドラゴンズファンをまた一歩深い奈落の底に突き落とした。
どちらにも勝つ可能性のあった試合に、敢えてトップオブザ疫病神の選手を使う森采配に神様は首を振ったとしか思えない試合だった。

書きたくないが、何をやっても上手く行った金本采配とは雲泥の差があった。好投能見をすっぱり交代させたこと、スタメンを外されて悔しい想いの高山を能見交代と共に中谷に替え敢えて9番の打順に据えたこと(これは矢野コーチの強い進言だったらしい)、そして試合後金本監督は試合のヒーローに好投能見を始めとしたリリーフした桑原、ドリスら投手陣と、高山9番起用を進言した矢野コーチを上げていた。ドラゴンズの負け采配を嘲笑うかのように聞こえたのはきっと僕1人ではなかったと思う。悔しいが認めざるを得ない見事な金本采配だった。

野球の神様にすっかり嫌われた森采配はこれから何処を目指して行けばいいのだろうか、僕自身も分からなくなってしまっている。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2017年5月17日 (水)

前を向け!大島、平田!

◆ 5/16(火) ― 阪神甲子園球場
  阪 神 8 - 1 中 日

僕たちが一番観たくない試合そしてチームがファンに一番観せたくない試合が昨夜甲子園で行われてしまった。

ツーアウトから簡単に四球を与えて、そこから失点に繋がって行く最悪の展開(鈴木翔、アラウホ)。折角出たランナーが場面をわきまえず理解不能の単独盗塁を試みて失敗するセオリー無視のプレー(京田)や、高めの完全なボールを工夫なく無茶振りしての三振を喫する主力打者たち(平田、大島、周平)。得点差もあり敢えて思い切った走塁をして結果打球判断を誤ったことになった併殺ゲームセット走塁(平田)などなど、実に緊張感を欠き、チーム全体で戦っているという意識の欠如がプンプンした雰囲気のゲーム進行にベンチも打つ手なしの感が溢れていた。絶望的末期症状のようで哀しすぎる夜になった。

そんな中、二千本達成を控えた超ベテラン荒木が元気一杯のプレーを最後まで負け試合にも関わらず躍動させたプロ意識はチーム全員が学ぶべきである。
先日も書いたが、こんな時こそ主力が元気を出さないでどうするんだと言いたい。

  大島、平田!どうしたんだ!前を向け!

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2017年5月15日 (月)

平田と大野

◆ 5/14(日) ― 松山坊っちゃんスタジアム
 ヤクルト 5χ - 1 中 日
 (9回サヨナラ)

9回あそこで平田がどんな当たりでもいいから打ってくれていたら…
9回あそこで大野がどんな形でもいいから抑えてくれていたら…

この2つこそが昨日の試合でドラゴンズファンの誰もが思ったことではないだろうか。
肝心な大事な所で打つのがスター、肝心な大事な所を抑えるのがスターなのである。
かつてのドラゴンズにも沢山のスターがいたが、スターと呼ばれた選手は皆んな必ずファンの期待に応えてくれたものである。
今のドラゴンズで、明らかにこの平田と大野がスター候補生でありスターになって行かなければならない選手である。
でもそこへの道のりの遠さをまじまじと実感させられた昨日であった。

この日の吉見には、鬼気迫る迫力があった。
絶対に勝ち越させない、絶対に負けないという悲壮な覚悟を胸の奥に秘め、闘志をたぎらせてヤクルト打線に向かっていた。8回114球被安打3、無四球、奪三振3失点1で投げ終えた吉見はベンチ最前列で9回味方の攻撃に声援を送り続けていた。ビシエドのボテボテのサードゴロに大島がセカンドで封殺されたギリギリのプレーにも大きな声で「セーフ!」と叫んでいた。そして、二死一三塁のラストチャンスにバッターボックスの平田を祈るように見つめていた。サードファールフライに平田が倒れたのを見届けて、今日の勝ちがないことを受け止めてベンチ奥に消えて行った。
おそらく、ベンチの誰もが、球場の全てのドラゴンズファンも、テレビ、ラジオで応援している全てのファンが今日こそは吉見に勝たせてやりたかったと思っていただろう。正に気合のこもった8イニング114球だったのだ。
  2回の失点も京田の併殺を焦ったファンブルによるものだった。
吉見には悔やんでも悔やみきれないプレーになってしまった。前回登板でもゲレーロの拙守がきっかけで崩れてしまった自分を人一倍責めた吉見だったからこそ、こんな若手の拙守も吉見にとっては大きな試練であったに違いない。
京田に対して敢えて厳しい苦言を言えばこの2回の先頭雄平の当たりも正面に入れば取れた当たりだった(記録は中前安打)。京田を襲う強い当たりがグラブに当たりセンターに抜けて行くシーンをよく見かけるが最初の一歩が遅いから正面に入れず半身になってしまいグラブの脇を抜かれてしまうのだ。とにかく練習あるのみである。
頑張って貰いたい。
打撃においては徐々にしぶとく粘り強い面が現れて来たので楽しみにはなって来たが…。

チームの不振を自分の不振のせいに結びつけてこの日最高の気迫を見せてくれた吉見に応えられなかった、平田と大野は何を思いながら四国を後にしただろうか。

力みすぎてパフォーマンス以前の部分で空回りして結果が出せない平田、自分のボールに自信が持てないのか投げるボールのひとつひとつが言うことを聞かず制御不能なコントロールの大野、この2人の若きリーダーが大事な局面に立ち、どちらもがいいパフォーマンスが出来ない現状では負けるべくして負けたと言えるのかもしれない。
明らかに格下のヤクルト荒木がツーボールナッシングから絶対にストライクのストレートが来ると信じて振り切った打球がレフトスタンドへ向かって行ったのは荒木の強いハートの勝利であった。

母の日に母の手ひとつで育てられた大野が母親に勝利を届けられなかった無念を一生忘れないで行って欲しい。

ドラゴンズの逆襲は、平田と大野にかかっている。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧