2017年10月13日 (金)

課題山積のオフが待っている!2017完!

◆10/10(火) ― 阪神甲子園球場
 阪 神 6 - 1 中 日

10日の阪神戦は消化試合とはいえ余りにも無残な最終試合の敗戦になってしまった。お互いのチームの若手同士が相まみえる様相もあったが、一軍の試合慣れにおいてタイガースの若手の方に1日の長があったように思えた。振り返ってみると今季のドラゴンズは上と下の選手の往き来がとにかく少なかったように思う。現状においては確かに力の違いもあり、一軍でプレーするレベルに達していないのかもしれないが、今季のようにレギュラー陣の故障や不調が目立った年こそフレッシュな若手を上で試したり経験させたりすることがしやすい年であったのではなかったか。選手を育成する面においてはチームの方針が見えにくいシーズンでもあった。
結局、せめてもの60勝というキリのいいラインにも到達できず、59勝79敗5分け、借金20の5位で終了した。
野手部門では、ゲレーロがホームラン王、大島は3割をキープして第3位、京田は新人安打記録149本でチーム記録を超えた。盗塁も大島と京田が共に23個でリーグ第2位、チームの盗塁数も77で広島の112には遠く及ばないが第2位につけて、「走る」というチームのスローガンは少なからず果たすことはできた。ディフェンス面では失策数はリーグ最少で57だったが、相手に与えた四球は495、死球は65でいずれも12球団第1位であった。被本塁打数もヤクルト、DeNAについで多く127本も献上している。今年も二桁勝利の投手はなく又吉の8勝が最高で、規定投球回数をかろうじてクリアしたのがバルデスと大野の2人だった。

試合後、森監督はシーズンを振り返り、今のドラゴンズが優勝した広島カープに比べて足らないものは全てにおいてと語った。
ならば、分かっているならば、この秋季練習で、来春のキャンプで何をどのように取り組んで行くべきか自ずと見えてくるのではないだろうか。
一軍のコーチングスタッフは全員留任という発表があった。ゲレーロの去就も気になるし、ドラフトでは誰に行くのかも注目である。FA補強やトレードなど、どのように足らない部分を補って行くのかも目が離せない。
クライマックスシリーズに出るチームとは違って、早い時期から新しいチーム作りに着手できるメリットはあるのだから、一歩でも二歩でも早く踏み出して貰いたい。
143試合、今年も全てのゲームを凝視して問題点を常に指摘して来た積もりだったが、虚しい気持ちを残したままシーズンが終わってしまった。
細かいことは色々ありすぎるが、1年間語り過ぎてきたので今は頭の中が真っ白になってしまったようだ。

今年のクライマックスも日本シリーズも興味が湧いてこない。やはり勝たなきゃダメなのだ。応援しているチームが勝ってこそ野球の楽しみが分かるのである。
多くのドラゴンズファンから沢山のコメントも頂き本当に感謝の気持ちで一杯である。
恐らく誰もが同じような虚しさの中で今というポストシーズンを感じているのではないだろうか。

来年は、いや来年は必ず、美酒が飲めるオフを迎えたいと懇願している。

京田の新人王、ゲレーロのドラゴンズ残留、ドラフトの成果、効果的な戦力補強と、様々な夢を抱きながら2017年のドラブロの幕を閉じたいと思う。

読んで下さった全ての皆さん、コメントを下さった全ての皆さん、本当にありがとうございました。

また、来年春3月にお目にかかれますように! 拝

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2017年10月 9日 (月)

若手野手の底上げはバットスイングにあり!

◆10/ 5(木) ― 阪神甲子園球場
 阪 神 2 - 1 中 日

試合がない日が続くとついつい怠け心が頭を出してブログを綴るエネルギーが萎えてしまうのは、やはり何処かに今シーズンのドラゴンズの不甲斐なさが影響しているのかもしれないと思ってしまう。

甲子園が小笠原の最終登板になった。
消化試合とはいえ小数点差で戦うような緊張感の漂うマウンドに立つ小笠原が見られるのが当たり前になり始めたのが、少しずつではあるがエースへの道を歩き始めているという希望に繋がってくるようだ。
今季は最後まで一発病からは脱することができなかったようだ。先制点を貰うとすぐその裏に糸井に痛い一発を浴びてしまうのだった。完全な高めのボールだったが、糸井に見事に引っ叩かれてしまった。7回のピンチでは代打江越を追い込みながら今季自身初のデッドボールを与えてしまい、その後当たり損ないの内野ゴロで勝ち越しを許し悔しい8敗目を記録してしまうのだ。
7回119球で2失点と、まずまずのピッチングだったが、試合後は口を真一文字に閉じたまま無言で立ち去ったらしい。相当悔しかったのだろう。
一発病の克服、四死球の減少など、取り組む課題は多いが手術明けの今季はそれなりに手応えを掴みながらの1年になったのではないだろうか。
このオフの越し方が小笠原には大事になってきた。

若手の野手陣も終盤続けて起用されたが、いかんせん華奢でひ弱な印象が拭えない。やはりバットスイングの量が少ないように思えてならない。試合に出続けるうちにバットスイングが段々弱くなってきているのを感じてしまう。
遠藤、友永、井領、石川と来年が四年目になる選手である。来年がラストチャンス位に位置付けて、秋のキャンプ、春のキャンプで鍛えまくって、自身をいじめまくって貰いたい。
とはいいながらも、11年目になってやっと安定した力を発揮できるようになった福田を思えば、まだまだ時間がかかるのも仕方ないのかもしれないが、とにかく競争は続いて行くのだから惜しまない努力をして欲しい。

昨日のニュースで法政大学に連勝した東京大学が15年ぶりに勝ち点を上げたことが報じられた。
プロ志望のサウスポーエース宮台が完投勝利と連投リリーバーでセーブを記録しての連勝である。
ニュースで少し攻撃も見たが、東大の選手のバットスイングが予想以上に鋭いのを感じた。ドラゴンズOBの谷沢氏が東大コーチとして、とにかくバットスイングの大切さを説いて励行させたと聞く。その成果が相手投手のボールに負けない力を培って行ったのだろう。

ドラゴンズの若手野手よ!とにかくバットスイングだ。

さて、最終のタイガース戦も雨で流れ、明日10日になった。ここにきて、勝ち負けもないがあと1勝で60勝になるから、何とか有終の美を飾りきりのいい勝利数にして貰いたいが…。

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2017年10月 5日 (木)

京田よ!石垣よ!やっぱりこのオフが勝負だ。

◆10/ 4(水) ― 横浜スタジアム
 DeNA 2 - 1  中 日

京田と濱口の新人王争いの直接対決の様相を呈したゲームになった。京田は濱口に3打席完璧に抑えられてしまった。投手が代わってやっと4打席目にしぶとくセンター前に149本目の安打を放ったが、できれば濱口から打って貰いたかっただけに残念である。
こうなったら京田には、あと2試合で何とか5本の安打を打ってミスターの記録を超えて堂々と新人王に輝いて貰いたいものだ。
昨日のブログで希望した石垣起用は実現した。
相手が左投手だからという理由かもしれないが、こういう期待の若者には右左関係なく起用して貰いたいとつくづく思う訳である。
速球、変化球ともキレキレだった濱口には手も足も出なかった。見事に3打席3三振でバットにはかすりもしなかった。石垣は試合後、一軍の壁、プロの厳しさをしみじみと感じたようなコメントをしていたらしい。
相手チームの高卒ルーキー細川はこの日も阿知羅からライトにホームランを放った。高卒ルーキーの2試合連続ホームランであるから凄い。
石垣には、学ぶ所は学び、このオフには死に物狂いでバットを振りまくってくれることを願うばかりだ。
  ファームで勝利と防御率の2冠に輝いた阿知羅のプロ入り初先発だったが無難に7回2失点無四球で投げ終えた。
阿知羅に関しても来季が楽しみになった。

このゲームを見て感じたこと、それはベイスターズは来年も恐るべきチームになるに違いないということだ。

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2017年10月 4日 (水)

無常の季節、十月秋

◆10/ 3(火) ― 横浜スタジアム
 DeNA 3 - 1 中 日

8回、122球、被安打3、与四死球5、奪三振8、失点3、これが昨夜の笠原の投球成績である。1ー3で敗れはしたが見事に完投を果たした。
初回に打たれた2本の安打とホームラン1本で取られた3点が最後まで応えて、2回以降は無安打に抑えたが敗戦投手になってしまった。しかも、打たれたホームランはプロ入り初打席のルーキー細川だった。2球目の高めに浮いた外角ストレートをジャストミートされて、センターバックスクリーン脇に飛び込むデカイスリーランホームランだった。笠原自身が1番のショックであっただろうが、2回から立ち直って最後まで粘り強く投げ切ったのは頼もしく映った。来季、コントロールをしっかりオフに磨いてもっともっと腕を思い切り振れるように鍛えれば十分左のエース候補にもなれそうである。
相手チームではあるが、高卒ルーキー細川のプロ入り初打席初本塁打は見事だった。何よりも思い切りの良さがいい。この細川を見ていたらドラゴンズベンチに入っている高卒ルーキー石垣のバッティングが早く見てみたくなった。森監督はこの日も石垣は起用しなかった。
理由は分からないが、一軍でどの位通用するかを見たくて上げてきた筈なのに使わないのが不思議である。
試合に勝つことが目的の時期でもなかろうに、大胆にこの石垣も先発で起用して貰いたいものである。

この日は戦力外選手6人が発表された。
その中に15年ドラフト1位の背番号20の野村亮介の名前があった。故障との戦いもあったが、少ないチャンスをモノにすることが出来なかった選手である。
15年ドラフト入団の野手達が今丁度上に上がってきて首脳陣にアピールしている時期で、昨夜も石川がプロ入り初安打を打ち、その後2本の安打を打って猛打賞となった。友永、井領、遠藤も15年ドラフト入団選手だ。
彼らが漸く一軍の試合に出ることが叶い、それぞれが必死にアピールし始めた時、チームを去ることを宣告された野村の心中は計り知れない。トライアウトに参加して野球人生を求めて行くらしいが、心機一転頑張って欲しいと願うばかりだ。
各チームからも引退する選手や戦力外の選手が次々と発表される時期である。
一年で一番無常を感じる時期でもある。

ドラゴンズもあと3試合だ。

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2017年10月 3日 (火)

かつてドラゴンズは『AI』で先端を走っていた

◆10/ 1(日) ― 明治神宮野球場
 ヤクルト 4 - 6 中 日

秋めいた神宮の10月最初の日曜の夜、ヒーローインタビューに今も変わらぬ端正な顔立ちの背番号41番が立っていた。
レフトスタンドからは絶え間ない「浅尾コール」が鳴り響いている。
両リーグ3人目の『200ホールド』達成に、勝ち越し代打ホームランを放った松井佑介を差し置いて、浅尾はヒーローインタビューに呼ばれていたのだ。

この日、ヤクルト対中日の最終戦には2万4000人余りの両チームのコアなファンが駆け付けた。真中ヤクルトも残り2試合になりライトスタンドは早くから立ち見状況になり試合前から熱く盛り上がっていた。一方レフトスタンドも負けずと、京田の新人最多安打がどこまで伸びるか、ファームから上げてきた若い選手がどの位力を付けているか、様々な興味を抱きながら続々と青いレプリカユニフォームのファンが集まってきていた。ゲームも両チームの若手の躍動で接戦が繰り広げられ、消化試合とは思えない位の盛り上がりのうちに進んで行った。
7回に友永の投手強襲ヒットで同点に追い付き、ここからリリーバー勝負になって行った。
ドラゴンズブルペンでは谷元と浅尾が投げていた。
浅尾はその前に既に肩を一度作っていたので、7回裏の登板はどちらが行くか分からなかったが、予定通りだろうか谷元がマウンドに向かった。
簡単にツーアウトを取った時、森監督が登場。
ブルペンから41番がマウンドに向かう。
「ドラゴンズピッチャー谷元に代わり浅尾、背番号41」とアナウンスが流れる。球場中のドラゴンズファンからは物凄い大声援が起こった。
今でもドラゴンズファンに最高に愛されている浅尾が投げるのだ。その声援は今年最大のドラゴンズファンの叫びだったようにも思えた。
相手バッターはヤクルトの期待一番星の広岡である。
第1球136キロストレートでボール、第2球スライダーで見逃しストライク、第3球鋭いフォークで空振り、第4球パームボールでストライク見逃し三振だ。
「浅尾、浅尾…」の大声援が球場に響き渡った。
この時点で、200ホールドの権利は掴んだが、浅尾のホールドの為に段取られた登板には浅尾自身はきっと悔しい想いだったのではないだろうか。
ゲームは9回ツーアウトから京田がこの日2本目148本目のヒットを内野安打で出塁し、23個目の大島と並ぶ盗塁を成功させて、松井佑介の代打勝ち越しスリーランホームランのお膳立てをして神宮最終戦を飾った。
それと同時に浅尾の200ホールド達成という大記録が生まれたのだ。

浅尾は照れながら、記録達成の為にお膳立てをしてくれた監督コーチに感謝の意を表した。その反面ワンポイントの登板に甘んじる自分に悔しさを滲ませた。
でも、ファンもベンチも皆知っている。
浅尾がずっとこのドラゴンズを大車輪で牽引してきたことを…。
そして、この大記録達成位は楽をして成し遂げて下さいと皆が思っていたのだ。

あの頃、来る日も来る日も、浅尾はマウンドにいた。
あの頃、浅尾は僕たちのスーパーヒーローだった。
超人岩瀬と共に、毎晩毎晩毎日毎日、浅尾、岩瀬、浅尾
、岩瀬、浅尾、岩瀬…のリレーが当たり前で当たり前のように勝利をあげていた。
今から思えば、浅尾ー岩瀬はドラゴンズの『AI』だったのだ。時代の先の先を行く『AI』として先端を行っていたのだ。本当に恐るべし、ドラゴンズの『AI』には失敗の記憶が殆どない。
しかし、この『AI』の故障や不調、勤続疲労と共にドラゴンズの退潮が目立つようになり、現在に至っているのだ。
来年、この『AI』の『A』の浅尾が先発に移り、『I』の岩瀬も先発に移ることを、僕は願っている。
中7日でも、中10日でも、中2週でもいいから先発投手としての『AI』が見たい。

浅尾よ!200ホールド達成おめでとう!
406試合登板で200ホールド(38勝23セーブ)の偉業を達成できる投手は絶対に出てこないと断言する。

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2017年10月 1日 (日)

大野に望むもの

◆ 9/30(土) ― 明治神宮野球場
 ヤクルト7 - 5 中 日

忌々しい記憶の神宮球場最後の2連戦の頭に、大野は登場してきた。とにかくあの真夏の記憶のトラウマから完全に抜け出す為に自ら志願の登板をしているかのようにすら思える神宮のマウンドの立ち姿に見える。
昨夜の大野は気合が入っていた。
速球の威力も十分でヤクルトのバッターを序盤は圧倒していた。しかし全体にボールが高いのが気にはなっていた。意図して投げる高めは効果抜群威力抜群ではあるが浮いてしまう高めは棒球になってしまう。
神宮最終戦であること、相手投手がドラ1のルーキー寺島初登板であることから、いつも以上の力みも感じられて、速球も変化球もコントロールがアバウトだったのが気がかりだった。
福田の豪快な18号ツーランと京田の146本目のヒットが2点タイムリーとなって、先制点の4点をプレゼントされるが、3回に山田にタイムリー、バレンティンにスリーランを浴びて先制点を吐き出してしまうのだ。直後に自身のスクイズで再び1点リードするが、その裏味方のエラーも絡んで追いつかれてしまった。
7回119球で同点を保ったままマウンドを降りたが、リードを守れなかったのは残念に尽きる。
今年は後半の力投が実って、2年ぶりに規定投球回数の143イニングはクリアできたが、勝星は7、負けが8で借金1、防御率は4.02で3点台をキープできていないのがエースにしては大いに物足りない。
ひょっとしたら最終戦の阪神戦の登板があるかもしれないが、是が非でも勝ち負けをイーブンに、防御率を3点台にしてシーズンを終えて貰いたい。
そして、来季は負けない投手、負けないエースを目指して貰わなきゃ困るのである。
ヒットを打たれたり、四球を出してランナーをためても絶対に点数をやらないピッチングとは何かということを極めて貰いたい。かつての吉見や、田中将大のように、ピンチになったらギアを入れ換えて投げる、そんな投球術を身につけて欲しいと願っている。
その為にはひたすら走って走って走って貰いたい。
下半身に粘りがなくなって上ずったボールを痛打されるケースが目立つ大野には逞しい下半身を作って欲しいのである。
小笠原の下半身の逞しさが大野にも宿りますように!

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2017年9月29日 (金)

頼もしくなった小笠原

◆ 9/27(水) ― 東京ドーム
 巨 人 2 - 1 中 日

登板するごとに小笠原がメキメキ成長しているのを感じられたゲームだった。被本塁打数が20本とリーグナンバー1らしいが、この日の村田の一発はワザありの一発だったと思う。
スローカーブを取得し、簡単にストライクが取れていたので投球幅も広がったように感じられ、来季は被本塁打の数が劇的に減って行くように思う。
この日は7回を無四球で投げ終え、課題の投球数も87球と投げるテンポも良くなってバックにも好プレーが生まれていた。
7回2失点で試合には敗れたが、来季に十分繋がって行く投球だったと思う。
大野、笠原と共にサウスポートリオで暴れまくってくれそうな予感がヒシヒシする。

この日は福田にも一発が飛び出して20本も視野に入って来た。
福田は6試合で3本のホームラン、京田は6試合で8本のヒットが目標だ。
あとは、ひょっとするとひょっとするかもの、大島にタナボタの首位打者が巡ってくるかもしれない。勿論他力ではあるが…。
本塁打王の可能性十分のゲレーロが脇腹痛で抹消されて
バレンティンやロペスの追撃次第というスリリングな状況になった。
タイトルや記録や目標がある選手が今年のドラゴンズには多く消化試合ではあるが楽しみもあり目が離せない。

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2017年9月26日 (火)

ドラマチックな1日がもたらす来季への決意

◆ 9/24(日) ― ナゴヤドーム中 日
 中 日 3χ - 2 広 島
 (9回サヨナラ)

21年の野球人生を終えた森野の眼には涙はなかった。

ナゴヤドーム最終戦・森野将彦引退試合に36297人が集まった。ほぼ超満員に膨れ上がったドームでゲームはドラゴンズ笠原、カープ野村の投げ合いで淡々と進んで行った。7回表にアンラッキーな代打新井のヒットで招いた二死満塁のピンチに笠原は制球を乱し、田中に死球、野間に四球と2つの押し出しを許し2点を先制されてしまう。そして、遂にその裏その時がやって来た。
無死一塁バッター笠原に代わって代打森野、21年1801試合5707打席を迎える森野の清々しい顔があった。
「ありがとう森野将彦」のプラカードを持った沢山のファンの声援の中で、森野の最後の打球はファーストへのゴロとなった。懸命に走る森野はゲッツーを免れた。
そこにヘルメットを被った一年先輩の荒木が駆け寄って行った。森野に代わり代走荒木だった。この憎い演出にスタンドが沸いた。森野と荒木が笑顔で軽く抱擁を…何だかグッと来るシーンである。最後の打席を終えて荒木と交代した森野は帽子を取ってスタンドに挨拶を送る。
両軍ベンチから花束が’…、自軍からは森野を慕う後輩の藤井が、相手チームからは高校の後輩田中が、森野に21年の労いの花束が渡された。そして森野を全選手全スタッフが迎える、見慣れた光景が繰り広げられた。
何度も見るシーンだが思わす胸が熱くなるシーンだ。
森野!お疲れさん!と声を掛けたくなった。
常勝ドラゴンズ時代を牽引した象徴的な選手の1人である森野は僕達のヒーローである。
この5年間、Bクラスに甘んじるチームに厳しくも暖かい激励の眼差しを送る森野の優しさが試合後のセレモニーの言葉には溢れていた。
来年はチームに打撃コーチとして残ることも発表されて嬉しくなった。

このゲームは、8回にゲレーロに同点ツーランホームラン35号が飛び出し、9回には次代のドラゴンズを森野に代わり支えて行く京田が145本目の安打で出塁、森野に可愛がられて森野に餞けの花束を渡した藤井のこの日4本目のヒットで京田がサヨナラのホームを踏んで勝利するのだった。ナゴヤドーム最終戦に野球の神様の粋な演出で、チームにもファンにも何より引退する森野にこれ以上ないプレゼントをもたらしてくれた。

森野の引退セレモニーに続いて、全選手の整列前で森監督による1年間の「感謝とお詫び」の挨拶がドームの観衆に披露された。
かろうじてホームでの成績が34勝32敗3引き分けと勝ち越すことができたのがせめてもの慰めだった。
このていたらくのチームの最終戦に森野の引退試合とはいえ、ドームに駆け付けてくれた超満員のファンの為にも来シーズンは絶対にやってもらわねばならない。

この僕のドラブロも残す所7試合になった。

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2017年9月24日 (日)

大敗のドームに響いた「ピッチャー浅尾」のコール

◆ 9/23(土) ― ナゴヤドーム
 中 日 5 - 13 DeNA

今季最後のナゴヤドーム2連戦ということと、ここに来てチーム状況も4連勝と来季に希望が持てるゲームを観せてくれているので、秋分の日土曜のドームにはほぼ満員の34436人が集まった。
その熱気と圧にやられた訳でもないだろうに、先発の伊藤は茫然自失の大乱調を修正できないまま、試合開始25分でこの日のゲームの敗戦を決めてしまった。
打者11人、39球被安打7与四死球2で8点を失い1つのアウトを残したままKOされマウンドを降りた。
ボールは完全なボール、ストライクは全てど真ん中にしか投げられないようでは、休み明けのベイスターズ打線にも簡単に捕まってしまうのだった。
この日の伊藤はまるでただ投げているだけの高校生のように見えた。
攻撃前に大量点差を付けられて目標を失ってしまった打線は、ベイスターズの石田に面白いように操られ6回まで無安打無得点に牛耳られた。
ドーム中にはドラゴンズファンのどデカい溜息が響いているようにさえ思えた。
石田がマウンドを降りた7回からやっと眼を覚ました打線が5点を取ったのがせめてもの慰めだったが、時既に遅くこの敗戦で5位が決定してしまった。
この日1番ドームが沸いた瞬間は、ピッチャー浅尾のコールが響いた6回の表だった。
4月4日以来、約5ヶ月半ぶりに人気者浅尾が一軍に戻って来た。ファームでは今季最多登板の抑えとして活躍してまだまだ十分通用するのだが、果たして一軍ではどうだろうかと本人もベンチもファンも注目していた。
往年の速球の威力はないが、落ちる変化球を軸にコンビネーションで魅せる投球術には一日の長があり、ランナーは出したが1イニングを無失点で投げ終えた。
試合後の自己評価は厳しいもののようだが、まずは投げられたこと、抑えられたことで再出発は良しとしよう。
残り8試合での登板を注目したいと思っている。

「負けちゃったし、京田もヒットを打てなかったし、ゲレーロもホームランを打たなかったけど、浅尾が見られてよかったね!」と子供が親に喋りながら帰路に着いたのが想像できる。
大敗の中にもこういうささやかなファンサービスになることが大事なのである。

今日は、いよいよ森野のラストゲームだ。

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2017年9月22日 (金)

来年、森野の姿はもう見られない!

◆ 9/20(水) ― 明治神宮野球場
 ヤクルト 1 - 6 中 日

安定した大野がここにもあった。
前回の神宮登板時と同じ、原樹理との戦いになった。
惜しくも1点差1ー2で敗れた前回の雪辱をはらす機会が大野に訪れたのだ。序盤から気合に満ちた投球が相手打線を圧倒した。3回までは完璧でパーフェクト、7回ツーアウトまで山崎に4回に打たれたツーベース1本だけに抑えて無四球で来ていた。2回の周平のタイムリーで先取点、7回には福田の16号ソロが飛び出して2ー0とリードした。
その裏にツーアウトスリーツーから選択したツーシームを山田に一発食らったのが勿体無かったが、7回108球被安打2、6奪三振1失点でマウンドを降りた大野は安定感抜群で、エースの面影を取り戻した感じだった。
出遅れた今季だったが、漸く終盤になって大野本来の投球が戻って来て、来季へと繋がって行きそうで安心している。

と、ここまで記して翌日になってしまった。
木金と試合はないが、木曜夜になり森野の引退が報じられた。今年こそと始まった森野のシーズンは怪我との戦いになっていた。積年の身体の負担が悲鳴を上げていたのだろう。癒えては怪我、癒えては怪我の繰り返しだったという。若手の成長に焦る自分がいて、段々と気迫が薄れて行く自分がいたと述懐している。
21年目の森野にとっては一年一年が勝負の年になっていたに違いない。そして昨日、ファームの名古屋球場最終戦の最終打席に臨み、引退を発表した。
24日のナゴヤドーム最終戦が彼にとっての引退試合となり本当の最終打席となる。
チャンスにもう、森野のスリーランホームランを見ることはできない。
21年間、ありがとう!お疲れさまミスタースリーラン森野将彦!

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